インフルエンサーマーケティングとは?基礎知識からやり方・実施方法と費用の目安・注意点を紹介
- インフルエンサーマーケティングとは
- なぜインフルエンサーマーケティングなの?
- SNSが日常に使われている
- インフルエンサーはより身近な存在
- 消費者は直接的な広告を嫌う
- インフルエンサーマーケティングのメリット
- メリット:多彩な実施方法が可能
- メリット:莫大な費用対効果を得る可能性がある
- メリット:より高い精度のターゲット絞込みができる
- メリット:広告感が少なく自然にPRできる
- メリット:高いエンゲージメントの獲得が可能
- メリット:効果的なブランドメッセージの伝達が可能
- インフルエンサーマーケティングのデメリット
- デメリット:効果測定が難しい場合もある
- デメリット:効果はインフルエンサーの影響力に依存
- デメリット:ステマのリスクを管理するコストが発生
- デメリット:インフルエンサー選択の誤りによるブランド価値の低下可能性
- デメリット:過度な依存によるマーケティング多様性の欠如がある
- インフルエンサーマーケティングを実施する流れ
- 実施する手法を決める
- 案件を公募しインフルエンサーの応募を集める
- インフルエンサーの選定と条件のすり合わせ
- インフルエンサーに商品の発送・サービスの提供
- インフルエンサーにSNSでPRしてもらう
- 【番外編】実施するSNSを決める
- ビジュアルの訴求力が強いInstagram
- 拡散力が強いTwitter
- 動画での説明で需要喚起できるYoutube
- コミュニケーションで購買に繋げるライブ系アプリかSNS
- 実施する手法:インフルエンサーへPRを依頼する3つの方法
- キャスティング企業(広告代理店)へ依頼
- インフルエンサーマッチングサイト・アプリを使う
- SNSのDMで自らインフルエンサーをスカウト
- インフルエンサーマーケティングの費用の目安
- 業者・企業に支払う費用
- キャスティング企業(広告代理店)へ依頼する場合の費用
- マッチングサイト・アプリを使う場合の費用
- SNSのDMで自らインフルエンサーをスカウトする場合の費用
- インフルエンサーに支払う報酬と報酬形態
- ギフティング/無料体験
- 固定報酬:1フォロワー○○円/1投稿○○円
- 成果報酬:売れた分の○○%
- インフルエンサーマーケティングによくある報酬形態の組み合わせ
- ギフティングのみ
- ギフティング+固定報酬
- ギフティング+成果報酬
- ギフティング+固定報酬+成果報酬
- 業者・企業に支払う費用
- まとめ:インフルエンサーマーケティングを実施するイロハ
インフルエンサーマーケティングとは?基礎知識からやり方・実施方法と費用の目安・注意点を紹介
インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーのインパクトを利用してブランドや商材についての情報を知らせるマーケティング戦略です。
インフルエンサーを通すことで多数のユーザーにアピールできるので、広く拡散される可能性のある集客方法です。近年では大企業から中小企業まで、さまざまな企業が取り組んでいます。
今回の記事では、インフルエンサーマーケティング基礎知識からやり方・実施方法と費用の目安・注意点を紹介します。
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーの影響力を活用し、ブランドや商材についての情報を拡散させるマーケティング戦略です。
もう少し具体的にいうと、インフルエンサーが自身のブログやSNS、テレビなどで、企業に指定された商品やサービスを紹介し、多くの消費者の購買行動に影響を与える販促手法です。
インフルエンサーとは、元来は有名人や芸能人、海外のセレブリティなどのメディアへの露出が多く、有名な人を指す言葉でした。
しかし、現在では一般人と呼ばれていた人のインパクトが高まり、そういった発言力の高い人のことを指すようになりました。
なぜインフルエンサーマーケティングなの?
企業のWebマーケティングは、リスティング広告、SNS広告やアフィリエイト広告などが主流でしたけど、近年では、インフルエンサーマーケティングが注目を浴びているようになりました。
その背景には、消費者の意思決定が有名人よりも一般の身近な人に影響されやすいことやSNSの存在がその傾向を加速させているからです。
インフルエンサーマーケティングが企業に好まれる理由としては
- SNSが日常に使われている
- インフルエンサーはより身近な存在
- 消費者は直接的な広告を嫌う
などがあげられます。
SNSが日常に使われている
日本のSNS利用者は、従来から多かった10代〜20代の若年層に加え、40代〜60代にも浸透しており、登録者数・利用者数ともに増加傾向です。
多数の日本人が日々SNSを利用し、意見や情報を発信したり、ほかの人の書き込みを参考したりしているためSNS上で影響力を持つ人が現在の世の中に与える影響が極めて大きいといえます。
インフルエンサーはより身近な存在
SNSが普及する前から企業が広告に起用していたインフルエンサーは、テレビなどのマスメディアを通じて幅広い層へ向けての宣伝効果が期待されていました。
しかし、宣伝範囲があまりにも広いために、伝えたい情報とターゲットが定まりにくく、商品の購入には繋がりにくいというデメリットがありました。
一方、SNS上のインフルエンサーは、その人の書き込みに興味がある人がフォロワーなので、伝えたい情報とターゲットが一致させやすい利点があります。
また、インフルエンサーはフォロワーにとって直接会話ができる「身近な憧れの人」なので、彼らが使う商品には信頼という付加価値が付くのです。
消費者は直接的な広告を嫌う
インターネットの利用者の中には「度々出現する企業広告が嫌い」などと広告に対して不快感や不安感を覚える人がいるのも事実です。企業側からのダイレクトな広告は、やり方によっては正反対な効果になってしまう場合があります。
しかし、インフルエンサーに自由にPRしてもらえば、彼らの日常の投稿と何ら変わることがなく、消費者が閲覧します。
「あの人が言うなら買ってみようか」など、インフルエンサーを通して好感を持ってもらい効果的に商品やブランドの認知および購買意欲の向上を実現できます。
インフルエンサーマーケティングのメリット
インフルエンサーマーケティングにも当然にメリットとデメリットがあるので、メリットを最大限に享受できる実施方法の確立とともに、デメリットをも同時に回避する必要があります。まずは、インフルエンサーマーケティングのメリット
- 多彩な実施方法が可能
- 莫大な費用対効果を得る可能性がある
- より高い精度のターゲット絞込みができる
- 広告感が少なく自然にPRできる
- 高いエンゲージメントの獲得が可能
- 効果的なブランドメッセージの伝達ができる
を見てきます。
メリット:多彩な実施方法が可能
インフルエンサーマーケティングで行える施策は多彩な方法があります。
例えば、現地でレポートをしてもらったり、ライブ配信でリアルタイムの情報を届けたりすることが可能です。
また、インフルエンサーマーケティングとハッシュタグキャンペーンなどの企画を組み合わせることで大きな話題になる可能性もあります。
このようにさまざまな施策を実行に移し、効果測定を行い向上していくことで、さらなる成果を上げることができるでしょう。
メリット:莫大な費用対効果を得る可能性がある
「バズる」という言葉があるように、インフルエンサーマーケティングでは、バズってしまえば、ユーザーが勝手に拡散してくれるので、少ない金額で莫大な効果を得られる可能性はあります。
PRがバズった場合、インフルエンサーマーケティングを実施する側にかかる費用は、初回のPR費用だけなので、高いコスパを得られることになります。
メリット:より高い精度のターゲット絞込みができる
販促が成功できるかどうかは、より高い精度でターゲットを絞り込めるかどうかにかかると言っても過言ではありません。
いくら自社の商品・サービスにフィットするようなターゲットを設定したとしても、これらのターゲットにリーチできなければ意味はありません。
インフルエンサーマーケティングが、「ターゲットの絞り込み」という点において、他の広告、販促方法より優れているのは、インフルエンサーの選定によってリーチするターゲットをコントロールできるからです。
ファッション、コスメなど各ジャンルに特化したインフルエンサーには当然そのジャンルに興味のあるフォロワーが多くついています。
そのため、依頼するインフルエンサー次第で年代別・男女別・ジャンル別でターゲティングが可能なので集客を行う上での大きなアドバンテージとなります。
例えば、グルメインフルエンサーに商品をPRしてもらえば、グルメ興味がある人たちへのインフルエンサーの口コミと共に商品の需要を効果的に喚起できます。
また、育児用品を販売しているとします。当然に、ターゲットは「育児中のパパ・ママ」あるいは「妊婦さん」となるでしょう。
メリット:広告感が少なく自然にPRできる
インフルエンサーは広告よりも消費者に近い存在であるため、実際にサービスを受けた感想を消費者と同じ目線で口コミとして伝えるので、共感しやすく、受けられやすいのです。
また、SNS上では口コミが拡散されやすいので、インフルエンサーはもちろん、消費者の口コミで商品が話題になることもあります。
例えばInstagramでフォローしているインフルエンサーの投稿に影響を受け、化粧品を購入したAさんがいたとします。Aさんは購入した化粧品を使用した体験談を自分のInstagramへ投稿します。
すると今度はBさんの投稿を見たCさんが影響を受け同じ化粧品を購入します。その後、Cさんも投稿して
…といったように口コミが連鎖していきます。これがいわゆるバズった状態です。インフルエンサーによる直接的な影響力以外にもそこから波及していく影響力まで含めるとインフルエンサーマーケティングの効果は大変大きなものになります。
メリット:高いエンゲージメントの獲得が可能
インフルエンサーマーケティングの魅力の一つは、フォロワーとの高いエンゲージメントを実現できることです。
インフルエンサーは、フォロワーとの密接な関係を築いており、彼らの投稿は信頼と関心を集めます。
この結果、インフルエンサーによる商品やサービスの推薦は、フォロワーにとって注目度が高く、ブランドへの好意や購買意欲を促進します。
このように、インフルエンサーを介したコミュニケーションは、消費者との深い関係構築に寄与し、ブランド忠誠心の向上に貢献します。
メリット:効果的なブランドメッセージの伝達が可能
インフルエンサーマーケティングは、ブランドのメッセージを効果的に伝える手段としても優れています。
インフルエンサーは、自らの言葉でブランドの価値を伝え、フォロワーとの共感を生み出します。
特に専門性を持つインフルエンサーが関わることで、メッセージの信頼性と説得力が増し、消費者の関心を高めます。
このようなパーソナライズされたアプローチにより、ブランドの認知度向上と購買行動へのポジティブな影響を期待できます。
インフルエンサーマーケティングのデメリット
一方で、インフルエンサーマーケティングにも
- 効果測定が難しい場合もある
- 効果はインフルエンサーの影響力に依存
- ステマのリスクを管理するコストが発生
などのデメリットがあります。
デメリット:効果測定が難しい場合もある
インフルエンサーマーケティングは、「バズる」可能性があるがゆえに、効果測定が難しい場合もあります。
例えばGoogleリスティング広告の場合、どのユーザーがどのような行動を取ったか、いつ購買に結び付いたかを計測できます。しかし、インフルエンサーマーケティングの場合、PRの場所が「各インフルエンサーのSNS」であるがゆえに、こういった計測が難しくなります。
その結果、インフルエンサーにPR依頼をしたところで、仮に売上が上がったとしても、果たしてそれがそのインフルエンサーのPR効果なのかを判断できません。
さらに、複数のインフルエンサーに依頼した場合、上がった売上のどの部分がどのインフルエンサーのPRによる効果なのかを、把握できない場合もあります。
インフルエンサーマーケティングの効果を計測するには、「計測タグの発行」または「クーポンによる計測」があります。
計測タグの発行ができれば、それに越したことはありませんが、そういったシステムの構築には莫大なコストがかかります。
そこで推奨されるのが、「クーポンによる計測」です。
それぞれのインフルエンサーに専用のクーポンコードを用意し、購買の経路を把握するという手法です。また、各インフルエンサーのSNS表示名やIDをクーポンコードにする簡易法もあります。
デメリット:効果はインフルエンサーの影響力に依存
いうまでもなく、インフルエンサーマーケティングの旨味は「インフルエンサーの影響力」なので、当然にインフルエンサーマーケティングの効果もインフルエンサーの影響力に依存してしまいます。
ただし、このデメリットは、事前にインフルエンサーの選定を正しく行えれば、ほぼ100%回避できます。
詳しくは、「【インフルエンサーの選び方】効果的に探す秘訣と依頼する前のチェックポイント、失敗しないためのコツ」をご参考ください。
デメリット:ステマのリスクを管理するコストが発生
インフルエンサーにPRを依頼する企業側やインフルエンサー側がステマを行う意図がなくても、インフルエンサーの不注意でステマになる可能性もあります。
一度炎上してしまえば、企業イメージを回復させるのが極めて難しいので、事前にステマにならないような管理体制が必要です。
そうなると、当然にコストもかかります。とりわけ、大規模のインフルエンサーPRキャンペーンを実施する際に、一気に数十人や数百人のインフルエンサーへ依頼することになりますので、事前の説明に投稿前の内容確認と投稿後のチェックは膨大な作業になります。
これらは必要不可欠な作業となりますので、下記の参考記事「インスタにおけるステマとは?ステマを行うリスクや勘違いされない発信方法を紹介」を参考しながら、ステマ防止の管理体制を築いていきましょう。
デメリット:インフルエンサー選択の誤りによるブランド価値の低下可能性
インフルエンサーマーケティングにおいては、インフルエンサー選択の誤りがブランド価値を損なうリスクが存在します。
インフルエンサーとブランドのイメージが不一致だったり、インフルエンサーの不適切な行動がブランドイメージに影響を及ぼしたりする可能性があります。
適切なインフルエンサーの選定と管理は、ブランドの信頼を守る上で重要な要素となります。
デメリット:過度な依存によるマーケティング多様性の欠如がある
インフルエンサーマーケティングに過度に依存することで、マーケティング手法の多様性が失われるリスクも考えられます。
インフルエンサーマーケティングは多くのメリットがありますが、それだけに頼ると他の重要なマーケティング手法を見落とす可能性があります。
効果的なマーケティング戦略は、インフルエンサーマーケティングを含む多様な手法を組み合わせて展開することが望ましいです。
インフルエンサーマーケティングを実施する流れ
インフルエンサーマーケティングを実施する流れは
- 実施する手法を決める
- 案件を公募しインフルエンサーの応募を集める
- インフルエンサーの選定と条件のすり合わせ
- インフルエンサーへ商品の発送・サービスの提供
- インフルエンサーにSNSでPRしてもらう
- 【番外編】実施するSNSを決める
になります。
実施する手法を決める
詳しくは後ほど説明しますが、
- キャスティング企業(広告代理店)に依頼するか?
- インフルエンサーマッチングサイト・アプリを使うか?
- SNSのDMで自らインフルエンサーへ打診するか?
を予めこの時点で決める必要があります。
予算がある場合や大規模PRキャンペーンを実施する場合は「キャスティング企業(広告代理店)に依頼する」ことが推奨されます。
一方で、予算が限られている場合は、「インフルエンサーマッチングサイト・アプリ」を使うのが最も合理的でしょう。
SNSのDMで自らインフルエンサーへ打診するような方法は、あまりお勧めしません。確かに全く予算がない場合は、そうせざるをえないかもしれませんが、完全無料でインフルエンサーへPR依頼ができるAndBuzzなら、費用をかけずにインフルエンサーマーケティングの実施ができるので、おすすめです。
AndBuzzを使えば、全く予算がなくてもインフルエンサーマーケティングの実施ができますので、SNSのDMで自らインフルエンサーへ打診する必要もなくなります。
案件を公募しインフルエンサーの応募を集める
要するに、どのような商品・サービスをどのように、どのようなインフルエンサーにPRしてもらうかを決めることです。
イメージとしては、求人票が近いでしょう。
キャスティング企業(広告代理店)に依頼したり、インフルエンサーマッチングサイト・アプリを使ったりする場合は、この辺をうまくやってくれますので、難しく考える必要はありません。
インフルエンサーの選定と条件のすり合わせ
PR案件の公募(募集)をし始めたら、インフルエンサーが応募してきますので、どのインフルエンサーにPR依頼をするかを決めます。
その後、報酬やPR実施時期、投稿回数などなど条件面のすり合わせを行います。
なお、キャスティング企業(広告代理店)に依頼する場合は、広告代理店が代わりに行ってくれますので、こちらは、インフルエンサーマッチングサイト・アプリを使う場合に必要な作業となります。
また、報酬の種類と設定方法は、のちほど、「インフルエンサーマーケティングの費用」―「インフルエンサーに支払う報酬と報酬形態」で詳しく説明しています。
インフルエンサーに商品の発送・サービスの提供
依頼するインフルエンサーが決まりましたら、インフルエンサー商品を発送したり、サービスを提供したりすることになります。
インフルエンサーマッチングサイト・アプリを使う場合は、自分で発送し、管理する必要がありますが、広告代理店に依頼する場合は、広告代理店が発送代行してくれます。ただし、その分の費用もかかります。
インフルエンサーにSNSでPRしてもらう
商品の発送後に、もしくは、サービスの提供後に、インフルエンサーにSNSで商品やサービスのPRをしてもらいます。
ハッシュタグやメンション、タグ付けなどは指定通りに行っているか
ステマになっていないか
などのチェックが必要になりますが、
広告代理店に依頼する場合は、料金さえ払えば、広告代理店がまとめて管理してくれますので、インフルエンサーマッチングサイト・アプリを使う場合は、これらの項目をチェックしましょう。
【番外編】実施するSNSを決める
自社の目的やターゲット施策の内容によって使用するSNSを使い分ける必要があります。
どのSNSでPRを実施するかということですが、それぞれのSNSの特性に合わせて決める必要がありますので、ここでは、インフルエンサーマーケティングによく活用されているSNSの特徴を紹介します。
ビジュアルの訴求力が強いInstagram
「インスタ映え」という言葉があるように、Instagramは強いビジュアルの訴求力を持っています。自社の商品が「映える」のであれば、Instagramでの宣伝を強く推薦します。反対に、映える要素がなければ、逆効果になる可能性もあるので、避けるべきでしょう。
また、Instagramでは、シェアの機能が用意されていないので、拡散力はほかのSNSと比べて劣れていることも覚えましょう。
拡散力が強いTwitter
Twitterはテキストメインの投稿で、最大140文字という短文が特徴のSNSです。他人の投稿を自分のタイムラインに流せる「リツイート」という機能があり、それが大きな拡散力を持っていますので、話題性のある新商品や新サービスを広く広めたいときには、TwitterでのPR実施は必ず行いましょう。
一方で、Twitterは「アンチ」が多くて、炎上しやすいという特徴もありますので、炎上を防ぐ体制を構築したり、あえて炎上を狙ったり、するなど、この特徴を踏まえて予め方向性を決めましょう。
動画での説明で需要喚起できるYoutube
Instagramの写真やTwitterの文字とはまた一味違うのが、動画のYoutubeです。単なる静止画でも、文字でもなく、「人間が言葉で語っている」という点から、YoutubeでのPRが特に有効なのが、検証系です。
検証系の動画なら、消費者に刺さるので、Youtubeでのインフルエンサーマーケティングに適している商品は「検証可能な商品」です。
また、どちらかといえば、商品そのもの紹介というより、商品の使い方に焦点が当たられたPR方法になります。
コミュニケーションで購買に繋げるライブ系アプリかSNS
いわゆるライブコマースです。イメージとしては、テレビショッピングのインターネット版です。厳密にいえば、「インフルエンサーマーケティング」ではありませんけど、ライブコマースはインフルエンサーとのコラボで、インフルエンサーと一緒に販売することが多いので、簡単に触れました。
ライブコマースは、うまく実施すれば、極めて高い効果が得られますが、ライブでの販売に長けているインフルエンサーの採用が必要になります。
実施する手法:インフルエンサーへPRを依頼する3つの方法
既に簡単に触れていましたが、インフルエンサーへPRを依頼する方法としては、下記の3つが挙げられます。
- キャスティング企業(広告代理店)へ依頼
- インフルエンサーマッチングサイト・アプリを使う
- SNSのDMで自らインフルエンサーへ打診する
それぞれのメリットとデメリットも踏まえて説明していきます。
キャスティング企業(広告代理店)へ依頼
それなりの費用が掛かりますが、煩わしい作業をすべて代行してくれますので、楽です。
費用としては、50万円~が相場でしょう。
予算がある場合や大規模PRキャンペーンを実施する場合は、キャスティング企業(広告代理店)への依頼がおすすめです。
インフルエンサーマッチングサイト・アプリを使う
予算が限られている場合は、「インフルエンサーマッチングサイト・アプリ」を使いましょう。広告代理店と異なり、基本的には「マッチングの場」を提供しているだけなので、インフルエンサーの選定、商品の発送や投稿の管理などを各自で行う必要があります。
こういったインフルエンサーマッチングサイトやアプリの相場としては、月々3万円~になります。この費用は、サイト・アプリの利用料だけであり、インフルエンサーへ支払い報酬は含まれていません。
また、同時掲載できる案件数の上限があったり、SNSの制限があったりもします。一斉送信などのオプションには別途料金もかかります。
一方で、完全無料で利用できるうえ、同時掲載できる案件数の上限もなく、一斉送信を含めたすべての機能を無料で利用できるAndBuzzもあります。
SNSのDMで自らインフルエンサーをスカウト
SNSで直接にインフルエンサーへDMを送り、「PRしてもらえませんか」と打診する方法ですが、おすすめしません。ここでは、簡単に紹介します。
確かに、全く予算がない場合は、DMが一番安い方法になりますが、完全無料でインフルエンサーへPR依頼ができるAndBuzzなら、費用をかけずにインフルエンサーマーケティングの実施ができるので、おすすめです。
インフルエンサーの探し方としては、インターネット上でリストを購入する方法とSNSで検索する方法があります。レスポンス率が極めて低いことが、おすすめできない理由の一つです。
500通を送ったところで、返信が1通あるかないかぐらいの低いレスポンス率です。また、相手の素性がわからないというリスクもあります。
インフルエンサーマーケティングの費用の目安
インフルエンサーマーケティングを実施する際、の費用は、大きく分けて下記の3要素によって構成されています。
「業者に支払う費用」+「インフルエンサーに支払う報酬」+「商品・サービス原価」
そのうち、業者に支払う費用とインフルエンサーに支払う報酬について、詳しく説明していきます。
業者・企業に支払う費用
業者・企業に支払う費用は、「インフルエンサーへPRを依頼する3つの方法」で説明した3つの方法のどれを採用するかによって、大きく異なります。
キャスティング企業(広告代理店)へ依頼する場合の費用
インフルエンサーの採用数、PRキャンペーンの規模によって異なりますので、目安としては50万円~でしょう。ただし、インフルエンサーへ支払う報酬が含まれている場合もあります。
マッチングサイト・アプリを使う場合の費用
月々3万円~が相場です。それに加えて、投稿の作成代行や一斉送信などのオプションは別途料金がかかります。また、広告代理店へ依頼する場合と異なり、インフルエンサーへ支払う報酬は含まれていません。
なので、インフルエンサーマッチングサイト・アプリへ支払い費用は、平均として月々40,000円でしょう。
一方で、完全無料で利用できるインフルエンサーマッチングサイトもあります。
SNSのDMで自らインフルエンサーをスカウトする場合の費用
時間的コスト以外に、基本的に費用は発生しません。ただし、DMの送信をアウトソーシングする場合や、DM送信システムを利用する場合はこの限りではありません。
DMの送信代行をアウトソーシングする際のコストは、1通30円が相場だそうです。DM送信システムは、SNS側の規制が厳しくなり、最近では見かけなくなりましたが、月々30,000円が相場だそうです。
また、インフルエンサーのリストを購入する場合は、1件10円で購入できる場合が多いです。
インフルエンサーに支払う報酬と報酬形態
インフルエンサーへ支払う報酬と報酬形態は、基本的に
- ギフティング
- 固定報酬
- 成果報酬
この3種類とこの3種類の組み合わせしかありません。
ギフティング/無料体験
商品を無償で支給したり、サービスを無料で体験させたりすることを、「ギフティング/無料体験」といいます。
ここで注意しなければならないのは、「ギフティング/無料体験」は、必須であり、基本です。
商品を無償で支給したり、サービスを無料で体験させたりしていないのに、PRしてもらうと、「ウソ」になります。
固定報酬:1フォロワー○○円/1投稿○○円
固定報酬は、PR代金、PR料金と呼ばれることもあります。固定報酬は、1フォロワー○○円というフォロワー単価で支払う場合と、1投稿○○円の定価方式で支払う場合があります。
フォロワー単価の相場は、1フォロワー0.3円~1フォロワー3円など、幅が結構あります。
段階的に設定されている場合もあります。例えば、フォロワー1,000人まではフォロワー単価0.5円、フォロワー2,000人~5,000人はフォロワー単価1円などです。
フォロワー単価で支払う場合のデメリットとしては、それぞれのインフルエンサーに支払う費用が異なることから、管理が大変だという点があげられます。
そのため、フォロワー数にかかわらず、1回のPR、1投稿○○円という定価方式で支払うスタイルもあります。例えば、フォロワー数3,000人であろうか、10,000人のフォロワーがいようか、1投稿3,000円や5,000円を支払うスタイルです。
成果報酬:売れた分の○○%
アフィリエイトをイメージすればわかりやすいでしょう。依頼したインフルエンサー経由で商品が売れた場合、コミッションとして、売れた分の価格の○○%を報酬としてインフルエンサーへ支払う形態です。
例えば、10,000円の商品がインフルエンサー経由で売れた場合、30%の3,000円をインフルエンサーへ報酬として支払う形式です。
インフルエンサーマーケティングによくある報酬形態の組み合わせ
これらの報酬形態は、組み合わせで使われることがほとんどです。これより、よく見られる報酬形態を例に説明します。
ギフティングのみ
まずは、「ギフティングのみ」です。要するに、商品を無償で支給したり、サービスを無料で提供したりしますが、それ以外に報酬を支払わないことです。
予算が限られている場合や費用を抑えたい場合によく利用される報酬形態です。
ただし、報酬が発生しないので、応募率が下がる可能性も考えられます。特に強い影響力を持つインフルエンサーは、よほど自分もPRしたい商品でなければ、ギフティングのみの案件へ応募しない傾向もみられます。
ギフティング+固定報酬
商品を無償で支給したり、サービスを無料で提供したりしたうえで、別途PR代金を支払う形になります。
ギフティング+成果報酬
商品を無償でギフティングし、固定報酬を支払わないものの、もしもインフルエンサー経由で商品が販売された、もしくは、サービスが予約された場合、追加で成果報酬を支払うスタイルです。
企業側からすると、効果(販売)が出なければ、固定報酬を支払わなくても済むので、リスクが低減されます。ただし、成果報酬を一切やらないインフルエンサーもいることをご留意ください。
ギフティング+固定報酬+成果報酬
商品を無償でギフティングし、PR代金も支払ううえ、インフルエンサー経由で商品が販売された場合、成果報酬も追加で支払うスタイルです。
依頼する側の費用がかかりますが、「ギフティング+固定報酬+成果報酬」の形式だと、インフルエンサーのモチベーションが上がります。
まとめ:インフルエンサーマーケティングを実施するイロハ
インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーの影響力を活用したマーケティングのことで、従来の広告の在り方を変えてしまう方法として、注目を集め続けています。
インフルエンサー自身の成功体験を見たフォロワーの、同じ体験をしたいというモチベーションをうまく活用して購買行動を促進するのが特徴です。
インフルエンサーマーケティングを実施するには、
- キャスティング企業(広告代理店)へ依頼
- インフルエンサーマッチングサイト・アプリを使う
- SNSのDMで自らインフルエンサーへ打診する
と三つの方法がありますが、
予算が限られている場合は、費用を抑えたい場合は、インフルエンサーマッチングサイト・アプリを使うことがおすすめです。
インフルエンサーマッチングサイト・アプリの費用の目安としては月々30,000円~の利用料・掲載料に、オプション料金がかかります。広告代理店に依頼する場合の数十万円と比較すると、手軽にインフルエンサーマーケティングを実施できることがわかります。
さらにコストを抑えたい場合は、完全無料で利用できるAndBuzzの利用が推奨されます。