インスタグラム(Instagram)の投稿宣伝とは?特徴・費用・効果・やり方をわかりやすく解説
- Instagramの宣伝とは
- 投稿の宣伝ができるのはフィードとストーリーズ
- 投稿の宣伝にかかる費用
- 投稿の宣伝の効果
- エンゲージメントの獲得率が上がる
- 投稿の宣伝を見たユーザーを誘導できる
- ターゲット層へのブランド認知向上
- 投稿の宣伝とInstagram広告の違い
- 広告制作費用や時間の違い
- 指定できるターゲット範囲の違い
- 投稿の宣伝を利用するシーン
- 投稿の宣伝を利用するのに向いている人
- 新たな広告作成費用を抑えたい人
- 手間をかけたくない人
- 個人のインフルエンサーやインスタグラマーの人
- 投稿の宣伝のやり方
- ①ビジネスアカウントを作成
- ②宣伝する投稿を選ぶ
- 【目標を選択】
- 【オーディエンスを設定】
- 【予算と掲載期間】
- ③宣伝を作成する
- 投稿の宣伝の注意点
- 宣伝を行う目的とターゲットを明確にする
- 反響のあった投稿を宣伝に利用する
- 宣伝後は必ずインサイトで分析する
- まとめ
インスタグラム(Instagram)の投稿宣伝とは?特徴・費用・効果・やり方をわかりやすく解説
国内に約3,300万人のアクティブユーザーを抱えるInstagram。
昨今ではただ投稿を楽しむだけでなく、ビジネス用途で利用する人も増えています。
商品やサービスを販売するために、顧客や見込み客に効果的なアプローチ方法として挙げられるのがInstagramの機能の一つ、「投稿の宣伝」です。
通常の広告とは違い、設定がシンプルなため、企業だけでなく個人でビジネスを展開している人にも認知や販路拡大に利用しやすい機能と言えます。
今回は、Instagramの投稿の宣伝について、広告との違いや利用に向いている人、画像付きで出稿の方法を分かりやすく解説。
利用経験がなくても本記事の内容を押さえておけば、効果的に投稿の宣伝を出稿できるようになります。
Instagramの宣伝とは
Instagram宣伝とは、投稿やストーリーズに投稿した内容をそのまま、自社製品の宣伝に利用できる機能のことです。一般的には「投稿の宣伝」と呼ばれています。
投稿の宣伝を行うには料金がかかりますが、フォロワー以外のユーザーにもリーチできるため、認知度の向上や販路拡大に期待が持てます。
投稿の宣伝ができるのはフィードとストーリーズ
投稿の宣伝は、通常の投稿であるフィードと、投稿から24時間後には自動的に消えてしまうストーリーズの両方を利用することができます。
いずれも過去の投稿を使用するため、「投稿の宣伝」用に画像を作り直す必要はありません。そのため、時間と予算を節約できます。
投稿の宣伝にかかる費用
「投稿の宣伝」では広告と同じように、出稿するための費用がかかります。
予算と期間は下記の範囲内で自由に設定ができます。
- 金額:200~100,000円
- 期間:1~30日
投稿の宣伝の効果
投稿の宣伝では、以下のような効果が期待できます。
- エンゲージメントの獲得率が上がる
- 投稿の宣伝を見たユーザーを誘導できる
- ターゲット層へのブランド認知向上
興味を持ってもらえそうな客層に設定できるため、宣伝といえども「いいね」や「コメント」が付きやすいことが予想されます。
また宣伝には「購入する」「予約する」などの任意のアクティブボタンを設置することができるため、ユーザーに取ってほしい行動を促しやすくなります。
エンゲージメントの獲得率が上がる
投稿の宣伝では、宣伝を配信したいターゲット像(年齢、性別、地域、興味・関心など)を設定することができます。
たとえばファッション系の商品を取り扱う投稿で宣伝を行うのであれば、「女性、20代、東京都、ファッション」のように、宣伝を見て欲しい人物像をオーディエンスに設定。
該当する人物に対してだけ、宣伝を表示させることができます。
このように自身が配信する「投稿の宣伝」に興味を持ってくれそうな人物に対してのみ、宣伝を配信すれば「いいね」や「コメント」も付きやすくなるでしょう。
そのためエンゲージメント(ユーザーの交流頻度に比例する率)の獲得率上がるのです。
投稿の宣伝を見たユーザーを誘導できる
投稿の宣伝には、任意のURLに誘導することができるアクションボタンの設置が可能です。
たとえば自社WebサイトのURLやお問い合せのためのDM(ダイレクトメッセージ)、予約フォームのURLなど。
宣伝を見たユーザーが、自力で自社Webサイトに行かなくても、ボタン一つで次のアクションを取れるように導線設計ができるのです。
そのため「気になる商品だけど、あとで調べよう」といった、購買意欲が高めなユーザーを逃がすことも少なくなるでしょう。
ターゲット層へのブランド認知向上
投稿の宣伝により、ターゲット層にブランド認知を高めることができます。
興味・関心に基づくターゲティングを活用し、関心のあるユーザーに宣伝を表示させることで、ブランドへの好感度が上がります。
効果的なビジュアルやキャッチコピーを使い、視覚的なインパクトを与えて記憶に残りやすくしましょう。
これにより、ブランド認知が高まり、購買意欲やリピート購入が促される可能性が高まります。
投稿の宣伝とInstagram広告の違い
投稿の宣伝と広告の大きな違いは運用の手間と指定できるターゲットの範囲です。
広告の方がより細かいターゲット設定が可能なので、事前に立てた仮説が当たっていれば、その効果は大きいでしょう。
また運用過程でも細かく設定を変更できるので、PDCAを回してターゲットを最適化しやすいのも特徴です。
その反面、広告マネージャーというFaceBookが用意している管理ツールを使いこなすノウハウと知識が必要とされます。
制作費用や時間においては、両者とも過去の投稿を再利用することができるので、その場合は大きな違いはないでしょう。
ただし、広告においてはターゲットの最適化を図るのに広告の画像や文章を変更する場合もあるので、費用や時間がかかりやすいと言えるでしょう。
広告制作費用や時間の違い
一般的には広告の方が設定の項目が複雑であるため、時間がかかる傾向にあります。
ただし制作費用に関しては、投稿の宣伝も広告も、既存の投稿を再利用することができるので、既存の投稿を使用する場合に限り、両者の制作費用は同じになります。
そのため投稿の表示回数や、リーチ数などを分析できるInstagram公式ツールのインサイトで反応のよい投稿を広告で出稿できる、といった点においても投稿の宣伝と差異ありません。
ただし、広告の配信に使用する投稿を再加工する場合は“別の素材”となるため、宣伝よりも広告の方が、制作費用がかかるうえに、インサイトで得ていた反応率を鵜呑みにはできなくなるので注意が必要です。
なお、インスタでの保存の仕方は、下記の記事をご参考ください。
指定できるターゲット範囲の違い
投稿の宣伝でもターゲットの設定ができますが、広告においてはさらに細かく設定できます。
投稿の宣伝で設定できる項目は、性別、年齢、地域、趣味・関心のみです。
一方で、広告では、このほかにユーザーの過去の行動履歴を元にした設定も可能。
配信を指定できるデバイスやプラットフォームに関しても、広告の方が選択肢に幅があります。
また、宣伝や広告の成果を測るインサイトにおいても、投稿の宣伝ではリーチ数や広告表示数、エンゲージメント数などの簡易的な指標のみに留まります。
一方、広告ではより多くの指標が設けられているため、運用しながら軌道修正をしやすく、ターゲットや広告の内容の最適化を図りやすいという特徴があります。
そのため、投稿の宣伝は広告と比較すると目標(集客・認知拡大など)達成の効果が少々劣ると言えます。
投稿の宣伝を利用するシーン
投稿の宣伝と広告の違いを説明してきましたが、投稿の宣伝より広告の方が利用するメリットが大きいのでは?と思われた人もいるかもしれません。
では、いつ投稿の宣伝を利用するかというと、以下のようなシーンで活用されます。
- 企業が本格的な広告を打つ前に、お試ししたい場合
- 「いいね」や「コメント」でエンゲージメントを高めたい場合
- ブランドの認知度を向上させたい場合
そのため本格的に広告を運用する前にお試しとして利用するのに最適です。
もちろん広告としての役割もあるため、ブランドの認知度を向上させたい場合にも利用できます。
投稿の宣伝を利用するのに向いている人
広告よりも簡易的で費用も抑えることができるため、投稿の宣伝は企業よりは個人でビジネスをしている人に向いています。
また投稿の宣伝に見込める効果として「エンゲージメント獲得率の向上」がありましたが、インフルエンサーやインスタグラマーの方がこの特性を上手く利用できれば、企業案件が貰えるチャンスに繋がることもあります。
新たな広告作成費用を抑えたい人
投稿の宣伝で使用するのは、基本的に過去の投稿です。
そのため、新たにアップロードの必要がないうえに、広告用に画像を作成する必要もありません。
また、反響が大きかった投稿を利用すれば、宣伝でも大きな効果を得られることが見込めるため、「広告を出稿するよりも作成費用を抑えて、大きな効果を得る」といったことも狙えます。
手間をかけたくない人
投稿の宣伝は、広告に比べると設定がシンプルです。
そのため、広告よりも手間をかけずに出稿することができます。
広告ではオーディエンスを詳細に設定できますが、適当に設定していては期待する効果は望めません。
投稿の出稿においてもオーディエンスの設定時に仮設を立てる必要はありますが、広告では項目が増える分、設定により時間がかかります。
しかし、投稿の宣伝では、オーディエンスなどの設定項目が少ないため、広告よりも手間がかからないという特徴があります。
個人のインフルエンサーやインスタグラマーの人
投稿の宣伝を使って、好みの合いそうな人や自身のファンになってくれそうな人にリーチすれば、「いいね」や「コメント」が付きやすくなります。
「いいね」や「コメント」を多く獲得できればエンゲージメントを高めることができるので、Instagramの検索結果上位に表示される可能性が高くなり、フォロワー数の増加も見込めます。
そのため個人のインフルエンサーやインスタグラマーの人にも投稿の宣伝はおすすめです。
フォロワーが増えれば、企業から影響力のある人と判断されるため、企業案件を獲得できる可能性も出てくるでしょう。
もちろん投稿の宣伝を利用しなくてもフォロワーを増やすことができます。
しかし少々コツがいるので、フォロワーを増やしたいと考えている人は「【永久保存版】一般人がインスタでフォロワーを増やす13の方法!今からできる具体策」も参考にしてみてください。
投稿の宣伝のやり方
投稿の宣伝は下記の流れに沿って行います。
- ビジネスアカウントを作成
- 宣伝する投稿を選ぶ
- 宣伝を作成する
InstagramのアカウントとFacebookのアカウントを連携させておけば、簡単に投稿の宣伝を作成できます。
①ビジネスアカウントを作成
まずInstagramをビジネスアカウントにする必要があります。
ビジネスアカウントにするにはFacebookのアカウントを作成して、Instagramのアカウントと連携させましょう。詳しい連携方法は「Instagram(インスタグラム)のビジネスアカウントとは?導入方法・切替方法・機能・メリット」に記載しているので、アカウントの連携がまだの方はぜひ参考にしてみてください。
ビジネスアカウントになると、以下のようにInstagramのプロフィール画像の下に職業が表示されるようになります。
②宣伝する投稿を選ぶ
宣伝する投稿は、各投稿のインサイトを確認して反響の大きかった投稿を選ぶとよいでしょう。
投稿の宣伝を行うための投稿を選んだら投稿画像の右下にある「広告を作成」をタップして作成していきます。
【目標を選択】
投稿の宣伝をすることによって達成したい目標を選択します。
「Webサイトへのアクセス増加」を選択した場合は「購入する」「予約する」といったアクションボタンも設置ができます。
【オーディエンスを設定】
オーディエンスは自動設定もしくは、カスタム設定より選択します。
カスタム設定の場合は、「地域」「興味・関心」「年齢・性別」をそれぞれ設定していきます。
【予算と掲載期間】
予算と期間は自由に設定ができます。
予算は1日200円から10万円まで。期間は1~30日の間で設定します。
予算額は表示回数と関係してくるのであまり安すぎる設定はおすすめできません。
予算を変更すれば、推定リーチ数も変動するため、どのくらいの予算に設定すればよいか分からない、という方は推定リーチ数を参考に設定しましょう。
③宣伝を作成する
詳細の設定が終わったら、「広告を作成」ボタンを押せば投稿の宣伝の作成が完了します。
投稿の宣伝は広告に該当するため、広告の内容にInstagramの規約やFacebookの広告ポリシー違反がないかどうか、掲載される前に審査されます。
この審査に落ちてしまうと、投稿の宣伝を出稿することができなくなるため、Instagramの規約とFacebookの広告ポリシーを確認しておきましょう。
投稿の宣伝の注意点
インスタグラムで投稿の宣伝を行う際は、下記の注意点を覚えておく必要があります。
宣伝を行う目的とターゲットを明確にする
目的とターゲットを明確にしておかないと、オーディエンス設定に迷いが生じます。
また、なんとなく設定した目的やターゲットで宣伝を行ったところで、何の収穫もなく終わってしまいます。
予算の無駄使いとなるので、宣伝の目的とターゲットは明確にしておきましょう。
反響のあった投稿を宣伝に利用する
過去に反響のあった投稿は、宣伝でも大きなリアクションを得られる可能性が高いでしょう。
見分け方はエンゲージメント率の高さです。
プロフィール画面のインサイト→「あなたがシェアしたコンテンツ」→「リーチ」にある「いいね」や「コメント
」の数を見ることで、エンゲージメントの計測ができます。
宣伝後は必ずインサイトで分析する
宣伝は出して終わりではありません。
今回、思うような結果が得られなかったにしても、よい結果を得られたとしても、なぜその結果になったのかを分析して、次回、投稿の宣伝を利用する際の参考にしましょう。
データを蓄積していけば、傾向と対策が分かってくるため、より効果の高い投稿の宣伝が出せるようになるでしょう。
まとめ
インスタグラムの投稿の宣伝は、その特性上、企業が利用するというよりも個人が利用するのに向いている機能と言えます。
投稿の宣伝をすることで、「いいね」や「コメント」数が増えれば、エンゲージメントが高まり、フォロワー数が増えることにも期待が持てます。
フォロワー数が増えれば、アンバサダーやインフルエンサーとして企業からの案件獲得に繋がるかも知れません。
しかしフォロワーを増やすために費用や時間をかけたくない、でもインフルエンサーとしての仕事がしたい!という人もいるでしょう。
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