Instagram(インスタグラム)プロアカウントの開設方法、メリットや一般人が活用できるポイント
- Instagram(インスタグラム)のプロアカウントとは?
- Instagram(インスタグラム)プロアカウントで利用できる機能
- Instagramインサイト
- アカウントのカテゴリ設定
- ビジネス情報や連絡先の表示
- Instagramショップ
- Instagram広告
- Instagram(インスタグラム)プロアカウントの種類と違い
- Instagram(インスタグラム)プロアカウントのメリット・デメリット
- プロアカウントのメリット
- インサイトを使って投稿やフォロワーなどの分析が可能
- コンタクトポイントが増える
- Instagram広告の出稿が可能となる
- Instagram Graph APIが利用できる
- プロアカウントのデメリット
- 非公開アカウント(鍵アカウント)にできない
- 紐づけたFacebookページでしか投稿シェアができない
- プロアカウントのメリット
- Instagram(インスタグラム)プロアカウントへの切り替え方法・手順
- Instagramの設定画面へ移動
- 「アカウント」画面から「プロアカウントに切り替える」を選択
- アカウントのカテゴリを選択
- 「クリエイターアカウント」か「ビジネスアカウント」か選択
- Facebookページと連携(ビジネスアカウントのみ)
- プロアカウントから個人アカウントへ戻す手順
- Instagram(インスタグラム)プロアカウントでできること
- Instagramインサイトの閲覧
- プロフィールにビジネス情報の追加が可能
- Instagramショッピングの活用
- Instagram広告の活用
- Instagram(インスタグラム)プロアカウントを有効活用するポイント
- アカウントのターゲットを明確にする
- プロフィール・フィード・写真に統一感を持たせる
- 明確な目標設定をする
- ハッシュタグを有効活用する
- ユーザーが参加しやすい仕組みを作る
- 広告感をできるだけなくす
- CTAを設定する
- インサイトを分析する
- 投稿広告を行うことで幅広くリーチ
- Instagramプロアカウントについてまとめ
Instagram(インスタグラム)プロアカウントの開設方法、メリットや一般人が活用できるポイント
「Instagram(インスタグラム)」は、国内でも屈指の利用者数とアクティブ率を誇るSNSです。
企業のマーケティングで活用される事例が多くなり、情報発信で生計を立てる「インフルエンサー」も増えています。
インフルエンサーとして活動したい個人におすすめしたいのが、Instagramの「プロアカウント」です。
通常の個人アカウントからプロアカウントへ移行すると、フォロワー分析や広告出稿が可能となり、発信力をさらに強化できます。
ただし、プロアカウントの効果を最大化するためには、各機能の特徴や使い方を理解しておく必要があります。
この記事では、Instagramのプロアカウントの機能や切り替え方法、メリットやデメリットについて、具体的な活用方法を交えながら解説します。
Instagram(インスタグラム)のプロアカウントとは?
Instagramには2種類のアカウントがあります。Instagramに登録すると自動的に作成される「個人アカウント」と、主にビジネス目的で使用される「プロアカウント」です。
プロアカウントは2019年7月に導入されたシステムです。プロアカウントはInstagramで収益を獲得するために必要な、「集客力」と「情報発信力」をサポートしてくれます。
例えば、ユーザーの行動を分析してコンテンツを改善したり、ビジネス情報や連絡先を公開してユーザーとの接触を図りやすくしたりするなどです。
プロアカウントというと、難しくてコストが高いイメージがあるかもしれません。
しかし、Instagramのプロアカウントは、プロアカウントは個人アカウントから簡単な手続きで移行可能で、基本的には無料で利用できるため余分なコストも不要です。
さらに、各機能が使いやすいように作られていて、いつでも元の個人アカウントへ戻せます。
便利な機能を手軽に利用できるのが、Instagramのプロアカウントの大きな魅力です。
Instagramをビジネスに活用したい人や、インフルエンサーとして活躍したい人は、プロアカウントの利用を推奨します。
Instagram(インスタグラム)プロアカウントで利用できる機能
Instagramのプロアカウントの主要な機能は次の5つです。
- Instagramインサイト
- アカウントのカテゴリ設定
- ビジネス情報や連絡先の表示
- Instagramショップ
- Instagram広告
Instagramインサイト
「Instagramインサイト」は、プロアカウントで公式に提供されている分析ツールです。
Webサイトのアクセス解析ツールのように、Instagramのアカウントを訪問したユーザー行動や属性のデータを収集できます。インサイト機能は集客力の向上のために使用します。
Instagramでインフルエンサーとして活動していても、思うようにフォロワー数が伸びなかったり、投稿への反応が良くなかったりすることがあります。
インサイト機能を活用すれば、ユーザーの関心をひきやすいコンテンツの傾向が明らかになり、改善に役立ちます。
アカウントのカテゴリ設定
プロアカウントに切り替えると、アカウントの「カテゴリ」を設定できるようになります。
カテゴリとは、インフルエンサーの活動内容や職種を端的に示すもので、プロフィール画像の下に表示されます。カテゴリには次のようなものが用意されています。
- アーティスト
- ジャーナリスト
- 食料品店
- スポーツ選手
- デザイナー
- ブロガー
- プロデューサー
- ライター
- 起業家
- 政治家
カテゴリは自身で作成することはできませんが、膨大な数のカテゴリが用意されているため、自身のイメージに合うものが見つかるはずです。
なお、カテゴリ機能が不要な場合は非表示に変更できます。
ビジネス情報や連絡先の表示
プロアカウントへ移行すると、「電話番号」や「メールアドレス」などの連絡先を掲載できます(掲載したくない情報を非公開にすることもできます)。
これらの情報は個人アカウントでも公開できますが、直接リンクはできないためユーザーが通話やメッセージのアプリを開く必要があります。
一方でプロアカウントでは、プロフィールに「連絡先」というボタンが表示されて、公開している連絡手段が表示されます。
連絡手段を選択すると自動的にアプリへ誘導されるため、ユーザーが簡単に連絡を取れるようになります。
とりわけ、お店や企業が運用する「ビジネスアカウント」の場合は、ぜひ活用したい機能です。
Instagramショップ
Instagramのプロアカウントでは、ショッピング機能「Shop Now」を利用できます。
自身のECサイトを保有している個人や事業者が、Instagramで商材の宣伝を行うこと自体は一般的です。
しかし、個人アカウントでは投稿画面から販売サイトへ遷移できなかったため、ユーザーを購買へ導くための導線確保は容易ではありませんでした。
プロアカウントへ移行すると、投稿画面から直接的に販売ページへユーザーを誘導できます。
そのため、InstagramショップはECサイトの知名度や販売数の向上に効果的です。
ただし、アカウントの審査やFacebookアカウントとのリンクが必要など、Shop Nowを利用するために満たすべき条件がいくつかあります。
Instagram広告
Instagramのプロアカウントを利用すると、Instagramに広告を出稿できます。
広告を活用すれば、自身のインフルエンサーとしての活動をより広くアピールできます。
広告の作成は面倒なイメージがあるかもしれませんが、Instagramでは既存の投稿を広告として再利用できるので手軽です。
なお、Instagram広告の出稿費用は自分で予算を設定できるため、コストを最小限に抑えられる点も魅力です。
例えば、広告予算の下限値は1日あたり200円なので、毎日広告を出したとしても毎月6,000円前後で済みます。
自身の投稿や商材を宣伝したいなら、ぜひとも利用したい機能です。
Instagram(インスタグラム)プロアカウントの種類と違い
Instagramのプロアカウントには、「ビジネスアカウント」と「クリエイターアカウント」があります。
基本的にビジネスアカウントは企業や店舗といった団体もしくはビジネスを行っている個人、クリエイターアカウントはインフルエンサーやアーティストなど個人向けです。
Instagramにおける「プロアカウント」、「ビジネスアカウント」、「クリエイターアカウント」の関係性は下記の図をご参考ください。
また、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントには、機能面で次の2つの違いがあります。
なお、インターネット上では、この2つの違い以外にも、「登録できるカテゴリ」、「Shop Now」、「DMのフォルダ」などさまざまな機能が異なると紹介されていますが、現在ではそれらは既に統一されています。
- 公開できる連絡先
- アクションボタン
一方で、ビジネスアカウントでは「住所」も登録できます。端末の位置情報を有効化すると「道順」も表示できるため、実店舗を運営している場合はよりユーザーフレンドリーなアカウントとなります。
また、ビジネスアカウントでは「予約する」や「席を予約する」など、「アクションボタン」をプロフィール上に設置できます。
ユーザーが自身でウェブサイトにアクセスして予約を取る必要がなく、直接予約ページへ遷移できるため便利です。
なお、アクションボタンの有効化には、予約システムのパートナー登録が必要です。詳しくは、Instagramの公式記事「アクションボタンパートナーについて」をご参考ください。
前述通り、以前はビジネスアカウントとクリエイターアカウントに機能面で大きな違いがありましたが、現在では上記2点以外の機能はほとんど同じです。
そのため、企業か個人かという点よりも、商品・サービスを提供したり、実店舗を運営したりしている場合はビジネスアカウント、それ以外(たとえば、インフルエンサー、インスタグラマー)はクリエイターアカウントを選ぶようにする方が分かりやすいでしょう。
Instagram(インスタグラム)プロアカウントのメリット・デメリット
前述したように、Instagramのアカウントを個人アカウントからプロアカウントへ切り替えると、さまざまな追加機能を利用できます。
ビジネス情報の公開やInstagramインサイトによる分析機能を駆使すると、フォロワー数を増やしたり、エンゲージメント(ユーザー反応)を改善したりすることができます。
また、ECサイトでの商材販売を行っている場合は、Shop Nowや広告出稿の機能によりユーザーを成約へ導くための導線を確保しやすくなります。
このように、ビジネスの収益性や情報発信力を向上させることができるのが、プロアカウントの大きなメリットです。
一方で、プライベートな個人アカウントとは異なり、プロアカウントはパブリックな存在です。
プロアカウントは非公開設定にできないため、プロフィールや、非表示(アーカイブ)にされていないすべての投稿が公開されます。
Instagramでビジネスを行いたい人にはプロアカウントを推奨しますが、プライベートな領域でも使用している場合は注意が必要です。
上記のポイントを踏まえたうえで、プロアカウントのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
プロアカウントのメリット
プロアカウントのメリットは次の4つです。
- インサイト機能で分析できる
- コンタクトポイントが増える
- Instagram広告を出稿できる
- Instagram Graph APIを利用できる
インサイトを使って投稿やフォロワーなどの分析が可能
プロアカウントのインサイト機能を活用すると、投稿に対するユーザーの反応やフォロワーの行動を分析できます。
Instagramでインフルエンサーとして収益を獲得するためには、フォロワーや「いいね」の獲得といった、ユーザーのエンゲージメントが重要になります。
しかし、投稿を繰り返すだけではユーザーの反応を改善するのは困難です。
インサイト機能を活用すれば、どのような投稿でエンゲージメントが高まるかを分析して、投稿の影響力を向上させることができます。
インサイト機能の活用方法については後述します。
コンタクトポイントが増える
Instagramのプロアカウントを活用すると、ユーザーとの「コンタクトポイント」を増やすことができます。
コンタクトポイントとは、ユーザーとユーザーの接点のことです。コンタクトポイントが多いほど、収益を獲得できるチャンスも増えます。
個人アカウントでは、ユーザーとのコンタクトは投稿へのコメントを経由することが多く、取りこぼしが発生しやすいことが問題でした。
一方で、プロアカウントでは、電話番号やメールアドレスなど、ユーザーがコンタクトを取りやすい導線を設置できます。
そのため、Instagramでビジネスを行っている場合には、必ず最大限に活用すべき機能です。
Instagram広告の出稿が可能となる
プロアカウントではInstagram広告を出稿できます。Instagram広告の種類や活用方法については後述しますが、既存の投稿から広告を作成する機能が特に便利です。
プロアカウントでは投稿画面の「広告を作成」ボタンから、次の3つの目的に応じた広告を出稿できます。
- プロフィールへのアクセス増加
- ウェブサイトへのアクセス増加
- メッセージ件数の増加
フォロワーに類似した人を自動的にターゲットに設定する機能もあるため、多くのユーザーへの効果的なリーチが可能です。
また、Instagramの広告は基本的に写真や映像などを使用するので、ユーザーの視覚に訴求できます。
そのため、言語が情報発信の障壁になることが少なく、世界中のユーザーにインフルエンサーとしての活動をアピールしやすいことも魅力です。Instagramの投稿の宣伝につきましては、下記の関連記事をご参考ください。
Instagram Graph APIが利用できる
やや難易度の高い機能ではありますが、プロアカウントの「Instagram Graph API」を利用すると、自身のWebサイトにInstagramアカウントを埋め込むことができます。
「Instagram Graph API」は、外部アプリからInstagramアカウントへのアクセスを可能にする機能です。
個人アカウントでは、WebサイトにInstagramの投稿を表示させたい場合は、それぞれの投稿を個別に埋め込む必要がありました。
Instagram Graph APIでは、新しいコンテンツを投稿すると、Webサイトの方も連動して投稿が更新されるので便利です。
また、前述したインサイト分析はスマホアプリ専用の機能ですが、Instagram Graph APIでも取得できます。
そのため、Instagramアプリのインサイトが見づらかったり、PCでも分析を行いたかったりする場合は、Instagram Graph APIが役立ちます。
ただし、Instagram Graph APIを駆使するには、外部(サードパーティー)の分析ツールを利用したり、自社内で分析ツールを開発したりする必要があります。
プロアカウントのデメリット
プロアカウントはプライベートなものではないため、次の2点に注意が必要です。
- 非公開アカウント(鍵アカウント)に変更にできない
- 投稿シェアはリンク済みのFacebookページ限定
非公開アカウント(鍵アカウント)にできない
プロアカウントはビジネス目的での利用が前提となっているため、アカウントを非公開設定にできません。
インフルエンサーが非公開アカウントにする必要性はないと考えられますが、プライベートでもInstagramを利用したい場合は注意が必要です。
詳細手順は後述しますが、プロアカウントに変更した後でも、個人アカウントに戻せばアカウントを非公開にできます。
ただし、頻繁にアカウントタイプを変更するのは面倒なので、プライベート用のアカウントを別途作成しておくことをおすすめします。
紐づけたFacebookページでしか投稿シェアができない
Instagramの投稿を「Facebookページ」でシェアしたい場合は、Instagramのプロアカウントが必要です。
Facebookページとは、Facebookのビジネス向けアカウント(ページ)のことで、個人アカウントとは異なります。Instagramと連携可能なFacebookページはひとつだけです。
そのため、複数のFacebookページを作成している場合は、Instagramのプロアカウントも複数必要となります。
運用が複雑化するので、個人のインフルエンサーには負担が大きくなるかもしれません。Facebookページの管理も考慮に入れた戦略設計が必要となるでしょう。
Instagram(インスタグラム)プロアカウントへの切り替え方法・手順
プロアカウントの特徴を確認したところで、実際にInstagramをプロアカウントへ切り替える手順について見ていきましょう。
プロアカウントへの切り替えは無料で行えるため、気軽に試すことができます。
ただし、プロアカウントに切り替えると、アカウントを非公開にできなくなる点については注意が必要です。
なお、プロアカウントから個人アカウントへ戻す手順も簡単で、アカウントタイプは何度でも無料で変更できます。
本章では、個人アカウントからプロアカウントへの移行方法と、個人アカウントへの戻し方を解説します。
Instagramの設定画面へ移動
まずは自身のプロフィール画面を開いて、画面右上の「三本線アイコン(ハンバーガーメニュー)」をタップしてください。
画面下部にメニューの一覧が表示されるため、一番上の「設定」をタップしましょう。
「設定」画面が開いたら、画面中央にある「アカウント」をタップすると、アカウントの設定画面へ移行します。
「アカウント」画面から「プロアカウントに切り替える」を選択
「アカウント」画面が開いたら、画面下部にある「プロアカウントに切り替える」をタップします。
プロアカウントへの移行手続きが開始します。最初に4つの説明画面が順次に表示されるため、画面下部の「次へ」をタップして進めましょう。
アカウントのカテゴリを選択
アカウントのカテゴリを選択する画面が表示されるため、自身の活動内容に適合するものを選んでください。
企業や店舗もしくは個人でビジネスを行っている場合は、たとえば、レストランやショッピングなど、ビジネスに最も近い業態(カテゴリ)を選びましょう。
インフルエンサーとして活動されている場合は、アーティスト、クリエイター、ゲーマーなどなどを選択すると良いでしょう。
なお、最初に表示されるカテゴリはあくまで代表例に過ぎないので、検索画面に入力して候補を絞り込みましょう。
適切なカテゴリが見つかったら、チェックを入れて「完了」をタップします。
なお、「プロフィールに表示」をタップすると、プロフィール画像の下にカテゴリが表示されるようになります。
また、カテゴリの変更は、後でプロフィールページの「プロフィールの編集」より、いつでも変更できるため深刻に考える必要はありません。
「クリエイターアカウント」か「ビジネスアカウント」か選択
クリエイターアカウントとビジネスアカウントの選択画面が表示されるので、冒頭で紹介した機能の違いとInstagramの用途を考慮して選び、「次へ」をタップしましょう。
なお、選択したカテゴリによって、適合する可能性の高いアカウントタイプが提案されていますが、カテゴリと同様に、後でいつでも変更できます。
基本的には、前述通り、商品・サービスを提供したり、実店舗を運営したりしている場合はビジネスアカウント、それ以外(たとえば、インフルエンサー、インスタグラマー)はクリエイターアカウントを選びましょう。
Facebookページと連携(ビジネスアカウントのみ)
ビジネスアカウントを選択した場合は、Facebookとのリンクを行う画面が表示されるため、必要に応じて「Fecebookにログイン」もしくは「スキップ」を選択しましょう。
ショッピング機能やFacebookページへの投稿シェア機能などを利用する場合は、Facebookとのリンクが必要です。
リンク設定は後からやり直せるため、Facebookのアカウントを所有していない場合は、ここではスキップを選んでも問題ありません。
プロアカウントから個人アカウントへ戻す手順
プロアカウントから個人アカウントへ戻したい場合は、自身のプロフィール画面で「三本線アイコン(ハンバーガーメニュー)」をタップし、メニュー上部の「設定」をタップしてください。
アカウント画面下部の「アカウントタイプを切り替え」をタップして、「個人用アカウントに切り替える」を選択しましょう。
なお、クリエイターアカウントの場合は「ビジネスアカウントに切り替える」、ビジネスアカウントの場合は「クリエイターアカウントに切り替える」が表示されており、タップするとアカウントタイプを変更できます。
確認画面が表示されるため、「個人用アカウントに切り替える」をタップしましょう。
これで、プロアカウントから個人アカウントに戻す作業は完了です。
アカウントタイプの変更は何度でも無料で行えます。個人アカウントに戻せば、アカウントを非公開設定にもできます。
ただし、プロアカウントから個人アカウントに戻すと、これまでに収集したインサイト情報は消去されてしまうため注意が必要です。
ゆえに、まだ個人アカウントとプロアカウントを「色々試してみたい」という段階においては、特に問題ありませんが、本格的にInstagramのプロアカウントを運用し始めたら、個人用アカウントへ切り替えは、慎重にメリットとデメリットを検討してから行いましょう。
Instagram(インスタグラム)プロアカウントでできること
Instagramのプロアカウントに切り替えると、自身のビジネスに関するユーザーの認知度を高めて、コンタクトの機会を増やすために効果的な機能を利用できます。
本章では特に重要な次の4つの機能について、活用方法を交えて詳しく解説します。
- Instagramインサイトの閲覧
- プロフィールにビジネス情報を掲載
- Instagramショッピングの活用
- Instagram広告の活用
インフルエンサーや個人事業主としてInstagramを活用したい人は、プロアカウントの機能を理解しておくことが重要です。
Instagramインサイトの閲覧
Instagramのプロアカウントでは、ユーザーの行動や投稿のパフォーマンスなど、さまざまな情報を分析できるインサイト機能を無料で利用できます。
インサイトには大きく分けて、「インサイト概要」と「投稿インサイト」の2種類のものがあり、アクセス方法や分析できる内容などが異なります。
インサイト概要は、プロフィールもしくはハンバーガーメニューの「インサイト」をタップすると閲覧できます。
ここでは年齢層や性別、地域といったフォロワー属性の分析がメインです。
また、プロフィールの閲覧数や投稿が表示された合計回数を、下記5つの期間ごとに区切って確認できます。
- 過去7日間
- 過去14日間
- 過去30日間
- 前月
- 過去90日間
一方で、投稿インサイトは各投稿画面の「インサイトを見る」をタップすると閲覧できます。
投稿に対してユーザーが行った「いいね」や「コメント」の他に、投稿から流入したプロフィールのアクセス数や投稿が表示された場所を確認できます。
これらのデータは、アカウントの運用方針の改善に役立ちます。
プロフィールにビジネス情報の追加が可能
プロアカウントでプロフィールに表示できるビジネス情報は、ユーザーとの接点を増やすために役立ちます。
クリエイターアカウントは電話番号とメールアドレスを、ビジネスアカウントはさらに住所と道順をビジネス情報として登録できます。
これらの情報はプロフィール上に表示されるため、ユーザーがタップしてすぐにアクションを起こせます。
なお、電話番号とメールアドレスを公開したくないインフルエンサーの場合は、これらの情報を非公開にすることもできます。
さらに、ビジネスアカウントでは通常のビジネス情報に加えて、「予約する」や「席を予約する」などのアクションボタンも設置できます。
実店舗を運営している会社や個人事業主にとっては、アクションボタンの機能は特に効果的です。
店舗の住所と予約サイトのパートナー登録を済ませれば、メニューの宣伝から予約誘導にいたるまでの導線確保がInstagram上で完結します。
なお、導線の設計につきましては、下記の関連記事をご参考ください。
また、個人のインフルエンサーとして活動する場合も、ビジネス情報の登録は有益です。
インフルエンサーとして収益を上げるためには、企業の広告案件を獲得する必要があります。電話番号やメールアドレスなどの個人情報が公開されていると、企業側の信頼も得やすくなるため、案件のアプローチも行われやすくなるでしょう。
Instagramショッピングの活用
Instagramショッピングでは、各投稿ページとECサイトの販売ページをリンクできます。
投稿ページで商品名や価格が表示されて、アクションボタンをタップすると商品詳細ページへ遷移できます。
Instagram上で商材の宣伝から購買までの導線を確保して、ユーザーをスムーズに購買へ誘導できることが魅力です。
Instagramショッピングの主な利用条件は次のとおりです。
- コマースポリシーや利用規約に準拠している
- Facebookページ(ビジネスアカウント)を保有している
- Instagramショッピングで販売可能な有形商品を扱う
- InstagramとFacebookをリンクしている
また、商材の販売には「Facebookカタログ」が必要なので、Facebookページとのリンクも欠かせません。
Facebookカタログへの登録は、ひとつずつ手動で行うか、外部ファイルをインポートすることで行えます。
Facebookカタログの作成後は、Instagramのプロアカウントでショッピングに登録して、Facebookカタログの審査を申請しましょう。
審査には数日かかりますが、承認されるとInstagramショッピングで商材を販売できるようになります。
前述したInstagramインサイトによる分析も併用すると、ショッピング投稿のパフォーマンスを高めて、ユーザーをより購買へ誘導しやすくなります。
Instagram広告の活用
Instagramのプロアカウントでは、予算に合わせた宣伝(プロモーション)ができます。
最低出稿金額は1日あたり200円で、実際の広告料が予算を上回ることはないため安心です。
プロモーション(宣伝)の方法としては、本格的に運用する「広告」タイプと手軽に利用できる「投稿の宣伝」が用意されています。
「投稿の宣伝」の詳細および両者の違いにつきましては下記の記事をご参考ください。
Instagram広告には次の6つの種類があり、それぞれ表示場所や形式が異なります。
種類 |
概要 |
写真広告 | 写真1枚とテキストで構成された形式 |
動画広告 | 動画1本とテキストで構成された形式 |
カルーセル広告 | 1投稿あたり10個の画像と動画で、リンクを設置できる形式 |
ストーリーズ広告 | 画像や動画による広告を、ストーリーズで配信できる形式 |
コレクション広告 | 画像や動画を使用して、カタログのように配信できる形式 |
発見タブ広告 | 発見タブの特定の投稿内で、画像や動画を表示できる形式 |
カルーセール広告はカタログとして視覚的に訴求して、コレクション広告は複数の商材を一度に宣伝することができます。
インフルエンサーとして自身の活動をアピールしたいときは、ストーリーズ広告や発見タブ広告を活用すると、自然とユーザーの注目を集めることができます。
インサイト機能を活用して、ターゲットにすべきフォロワーの属性が明確になってから広告を出稿すると、さらに高い宣伝効果を発揮できるでしょう。
なお、「投稿の宣伝」ができるのは、フィード(写真・動画)とストーリーズのみであることをご留意ください。
Instagram(インスタグラム)プロアカウントを有効活用するポイント
Instagramのプロアカウントは機能が豊富ですが、意外と有効活用できていないケースがあります。
各機能の特徴や利便性を理解して活用すれば、フォロワー数の増加やエンゲージメント(ユーザー反応)の改善に繋がります。
次の9つのポイントは特に重要です。
- アカウントのターゲットを明確にする
- プロフィールや投稿に統一感を出す
- 成果を評価するための目標を設定する
- ハッシュタグでユーザーを誘導する
- ユーザーが参加しやすい仕組みを作る
- 広告感の軽減でユーザーの興味を引く
- CTA(アクションボタン)を設定する
- インサイトを分析して投稿を改善する
- 投稿広告を行って幅広くリーチする
アカウントのターゲットを明確にする
Instagramに関わらず、マーケティングを行うときは「ターゲット」の設定が重要です。
ターゲットが曖昧なまま投稿を進めても、方向性が定まらないため効果的な訴求ができません。
自身がどのようなユーザーへ向けて、インフルエンサー活動や商材の宣伝を行いたいのかを検討しましょう。
下記4つはターゲット設定で特に重要な項目です。
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 趣味や関心
Instagramは画像や動画といった形式で情報を提供するため、視覚的にインパクトのある投稿や広告が欠かせません。
ターゲット設定が明確であれば、投稿を見たユーザーが興味を感じて、いいね、フォロー、購入などのアクションをしてくれる可能性も確実に高まります。
プロフィール・フィード・写真に統一感を持たせる
Instagramは視覚に訴求するSNSであるため、アカウントの外観が極めて重要です。
Instagramは大きく分けると、プロフィール(自己紹介文)・フィード(ホーム画面)・投稿(個別の画像や動画)の3つの要素で構成されていますが、これらの雰囲気が一致していないと違和感を覚えてしまいます。そのため、すべての要素に統一感を持たせることが重要です。
分かりやすく言うと「世界観の統一」です。
例えば、投稿している画像や動画が若者向けのフランクな調子であるにも関わらず、プロフィールや投稿文が堅苦しいビジネス口調だと、せっかく演出した投稿の雰囲気が崩れてしまいます
。画像・動画・文章はすべてデザインの要素だと考えて、独自の世界観を総合的に構築していきましょう。
明確な目標設定をする
マーケティングでは、ターゲット設定と同様に目標設定も重要です。
目標設定は、主にマーケティングの効果を測定するために行い、具体的に数値として評価できる指標を決めます。
専門用語では「KGI(重要目標達成指標)」や「KPI(重要業績評価指標)」と表現されます。
KGIはマーケティングの究極目標、KPIは中間地点に設定する細かな評価指数です。
例えば、インフルエンサーとして活動する場合は、「年内に企業案件を3件獲得する」といったKGIが考えられます
。企業案件の獲得にはフォロワー数や「いいね」数が欠かせないため、一定期間もしくは各投稿で獲得すべきエンゲージメント数をKPIとして設定しましょう
。KGIから逆算して、現実的に到達可能なKPIを設定することが重要です。
ハッシュタグを有効活用する
Instagramの投稿時は、「ハッシュタグ」も必ず活用するようにしましょう。
ハッシュタグとは、キーワードに「#(半角シャープ)」を付けたものです。
投稿時のコメントで「#」をつけると自動的にハッシュタグとして認識され、ハッシュタグをタップすると同一のハッシュタグを持つ投稿を確認できます。
ハッシュタグはInstagramに欠かせない要素です。
Instagramは画像や投稿がメインのSNSなので、基本的には文字列で投稿を検索するのは困難です。
そこで、投稿内容を端的に説明できるキーワードをハッシュタグとして使用すると、ニーズが合致したユーザーに投稿を発見してもらいやすくなります。
インフルエンサー活動や商材の宣伝では、「オリジナルのハッシュタグ」を作成することも重要です。
ありふれたハッシュタグは使用頻度も高いため、他の投稿に埋もれてしまうことがあります。
そこで、人気の高いキーワードと合わせて、ニッチなキーワードでも自身の投稿をハッシュタグとして表現してみましょう。
プロフィールにオリジナルのハッシュタグを記載しておくと、フォロワーも次第に使ってくれるようになるので効果的です。
ハッシュタグは1投稿あたり30個まで付けられます。
ハッシュタグの使用数は10個以上が理想的だと考えられていますが、多すぎると宣伝色が強くなったり視覚的に見づらくなったりして、ユーザーの忌避感を招いてしまいます。
有名なハッシュタグと独自のハッシュタグのバランスや、見やすさと宣伝効果のバランスを考慮することが重要です。
ユーザーが参加しやすい仕組みを作る
Instagramでは、アカウントの認知度やフォロワー数の向上を目的として、ユーザー参加型のキャンペーンを定期的に開催します
。一般的には、「#」を付けた指定のハッシュタグや「@」を付けたメンションを含めて画像を投稿すると、賞品が当たるというものです。
しかし、参加方法が面倒だとユーザー離れを招いてしまいます。
そこで、キャンペーンの参加方法は可能な限り単純化することが重要です。
ユーザーにハッシュタグを何個も付けさせたり、フォローを求めたりするとユーザーが参加意欲を失うかもしれません。
ハッシュタグは1個だけにしたり、フォローするだけで参加できるようにしたりすると、より多くのユーザーが参加してくれるようになるでしょう。
広告感をできるだけなくす
Instagramをビジネス目的で利用する場合でも、「広告感」はできるだけ軽減することが重要です。
InstagramはプライベートなSNSとして利用している人が多いため、広告感の強いアカウントはユーザーの忌避感を招いてしまいます。
広告感が強いと、ユーザーは「押し付けられている」と感じるからです。
例えば、商材を紹介するために長い文章を書いたり、拡散効果を高めるためにハッシュタグを大量に使ったりすると、ビジネス目的という雰囲気が出てしまって逆効果です。
マーケティングの基本は「ユーザーの興味を喚起する」ことなので、まずはユーザーにとって有益でクリエイティブなコンテンツを心掛けましょう。
CTAを設定する
プロアカウントの「CTA」機能もぜひ活用したいところです。CTA(Call to Action)とは、ユーザーのアクションを喚起するボタンのことです。
プロアカウントで公開できる電話やメールアドレスもCTAの一種ですが、ここでは「広告センター」で「ウェブサイトへのアクセス増加」を選択すると追加できる、下記の代表的なCTAに着目してみましょう。
CTA |
概要 |
詳しくはこちら | ユーザーをWebサイトへ遷移する |
購入する | ユーザーを商材の購買へ誘導する |
他の動画を見る | 他の広告動画の視聴をユーザーに促す |
お問い合わせ | Webサイトの問い合わせフォームへユーザーを誘導する |
予約する | Webサイトやランディングページでユーザーに予約を促す |
登録する | ユーザーを会員登録へ誘導する |
例えば、Instagram広告でYouTube動画の告知をする場合は、「詳しくはこちら」のような自身のYouTubeチャンネルへ遷移できるCTAが必要です。
CTAは上手く活用できれば、Instagramの成果を大幅に高めることができるでしょう。
インサイトを分析する
インサイト情報の分析結果は、Instagramアカウントの運営方針を決定する要素となります。
インサイトの種類やアクセス方法は先ほど解説したとおりです。ここでは、インサイトで取得できる代表的なデータについて詳しく見ていきましょう。
項目 |
概要 |
リーチしたアカウント数 | 投稿を閲覧したユーザー数 |
コンテンツでのインタラクション | 投稿へ「いいね」や「コメント」などのアクションを行ったユーザー数 |
合計フォロワー | 自身のアカウントをフォローしているユーザー数 |
インプレッション数 | 投稿が表示された合計回数 |
アカウントアクティビティ | プロフィールへのアクセス数やアクションボタンのタップ数 |
下記の代表的な情報を確認すると、自身のアカウントをどのような人がフォローして、フォロワーがどのようにInstagramを使用しているかが分かります。
- 年齢
- 性別
- フォロワーが特に多い地域
- 集計期間内のフォロワー増加数
- フォロワーがアクティブな時間帯
投稿がリーチできたアカウント数や、コメントや「いいね」が行われた回数、プロフィールの閲覧やフォローにつながった数などを分析できます。
これらの情報を活用すると、どのようなコンテンツがユーザーの反応を高めて、フォロワー数の増加につながるかが明らかになります。
ユーザーの興味を引きやすいコンテンツは、エンゲージメントの数値が良好です。そうした傾向を見極めて、コンテンツの改善を続けていくことが重要です。
投稿広告を行うことで幅広くリーチ
Instagramのプロアカウントでは、既存の投稿から広告を作成できます。
投稿を閲覧したユーザーの属性に合わせて、自動的にターゲットを設定してくれる機能もあるので、より多くのユーザーにリーチしやすい広告を出稿できます。
投稿を活用した広告は、インサイト情報と併用できるため、投稿の改善を行いやすい点も魅力です。
ただし、投稿広告があまり多くなりすぎると宣伝色が強くなるため、広告化は特にパフォーマンスの高い投稿に絞るなどバランス感覚が重要です。
Instagramプロアカウントについてまとめ
Instagramのプロアカウントは、インフルエンサーや個人事業主が、自身のビジネス活動をアピールするためのものです。
通常の個人アカウントから、簡単な手順で移行できます。また、プロアカウントから個人アカウントへ戻すのも容易で、何度でも無料でアカウントタイプを変更できます。
プロアカウントには、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの2種類があり、公開できる連絡先や設置可能なアクションボタンが異なるだけで、その他の機能は基本的に同じです。
商品・サービスを提供したり、実店舗を運営したりしている場合はビジネスアカウント、それ以外(たとえば、インフルエンサー、インスタグラマー)はクリエイターアカウントをを選ぶと良いでしょう。
プロアカウントの大きなメリットは、インサイトと広告出稿の機能です。
インサイト機能を活用すると、ユーザーの関心を引きやすい投稿の傾向が明らかになり、アカウントの運営方針の改善に役立ちます。
広告は1日200円以上の予算があれば出稿可能で、より多くのユーザーにリーチできます。
Instagramアカウントの運営は容易ではありません。
インフルエンサーが企業からの広告案件を獲得するためには、フォロワー数を増やす必要があります。
しかし、フォロワー数がなかなか増えなかったり、そもそも投稿するネタがなかったり、悩みを抱えている人も少なくありません。
「ANDBUZZ」では、少ないフォロワー数でも案件を受けられる環境を構築しています。
Instagramアカウントの運用でお悩みの場合は、ぜひANDBUZZにご相談ください。最適な解決策を提供します。