Instagram(インスタグラム)のビジネスアカウントとは?導入方法・切替方法・機能・メリット
- Instagramビジネスアカウントとは?
- Instagramビジネスアカウントについて
- ビジネスアカウントと個人アカウントの違い
- Instagramビジネスアカウントのメリット
- インサイトを使って投稿やフォロワーなどの分析が可能
- コンタクトポイントが増える
- Instagram広告の出稿が可能となる
- Instagram Graph APIが利用できる
- Instagramビジネスアカウントのデメリット
- 非公開アカウント(鍵アカウント)にできない
- 紐づけたFacebookページでしか投稿シェアができない
- Instagramビジネスアカウントでできること
- Instagramインサイトの閲覧
- プロフィールにビジネス情報の追加が可能
- Instagramショッピングの活用
- Instagram広告の活用
- 「投稿を宣伝」のメリット
- 「投稿を宣伝」にかかる費用
- 「投稿を宣伝」を利用する際の注意点
- ビジネスアカウントに切り替える方法
- Instagramアカウントを作成
- ビジネスアカウントに切り替える
- アカウント登録後に行うこと
- ビジネスアカウントから個人アカウントへ戻す
- Instagramビジネスアカウントを有効活用する方法
- アカウントのターゲットを明確にする
- プロフィール・フィード・写真に統一感を持たせる
- 明確な目標設定をする
- ハッシュタグを有効活用する
- ユーザーが参加しやすい仕組みを作る
- 広告感をできるだけなくす
- CTAを設定する
- インサイトを分析する
- インサイト概要
- コンテンツ
- オーディエンス
- 投稿広告を行うことで幅広くリーチ
- Instagramビジネスアカウントを活用した事例
- 個性的なファッションで人気を集める|渡辺直美(watanabenaomi_703)
- ファッションスナップで若者に人気|ねお(neo_0606)
- トレンドを取り入れたメンズファッション|げんじ(@genji_official)
- 店舗情報を丁寧に扱うグルメ投稿|りょうくんグルメ(@uryo1113)
- ほうきにまたがって世界各地の旅をする|Halno Kujiraoka(@halno|Instagram)
- Instagramビジネスアカウントについてまとめ
Instagram(インスタグラム)のビジネスアカウントとは?導入方法・切替方法・機能・メリット
Instagramは日本での利用者数が多く、アクティブ率も高いSNSとしてここ数年個人、企業での利活用が進んでいます。
Instagramにはビジネスアカウントという豊富な機能が利用できるビジネス向けアカウントが存在します。
Instagramで仕事をしたい、生計を立てたいと考えている方、インフルエンサーの方は無料でビジネスアカウントにできるということもあり、まだビジネスアカウントにされていない方にはビジネスアカウントへの切替をおすすめします。
本記事ではビジネスアカウントとはいったいどのようなものなのか、搭載されている機能と活用方法、メリットや事例まで紹介します。
ビジネスアカウントの特徴をうまくつかんで、時代の流れに乗ったビジネスを目指してみませんか。
Instagramビジネスアカウントとは?
Instagramのビジネスアカウントとは、店や企業がInstagram上でより多くのユーザーに興味を持たせることを目的としたアカウントサービスです。
Instagramの投稿を見たユーザーやフォロワーが購入に至るサポートとなる機能が数多く搭載されています。
名前のとおりビジネスのために活用されるサービスとなっていますけど、豊富な機能が用意されているため、個人事業主や企業でInstagramを活用していこうと考えている方のみならず、趣味で使うような個人向けにもおすすめです。
それでは実際に、ビジネスアカウントの内容と個人アカウントとの違いについて解説します。
なお、「ビジネスアカウント」というアカウント以外にも、「プロアカウント」、「クリエイターアカウント」などの種類はあります。
お店や企業が運用する「ビジネスアカウント」とインフルエンサー、インスタグラマーなどのクリエイターが利用する「クリエイターアカウント」がまとめて「プロアカウント」と呼ばれています。その関係は下記の図をご参考ください。
本記事では、「ビジネスアカウント」について説明していますけど、「クリエイターアカウント」についても、ほぼ同じ機能が用意されているため、インフルエンサーを目指している方も、「ビジネスアカウント」を「クリエイターアカウント」に置き換えてご一読ください。
また、プロアカウントについては、下記の関連記事をご参考ください。
Instagramビジネスアカウントについて
Instagramにおけるビジネスアカウントは企業やお店や個人の宣伝をすることに適した機能を備えているサービスです。
企業の製品やインフルエンサーとしての活動をアピールする時に必要なプロフィール情報の掲載はもちろん、自分の投稿をより多くの人に宣伝する機能や、フォロワー管理、Instagramのアカウント全体を分析するなどのことができます。
ビジネスと聞くとコストがかかると思われがちですが、個人アカウントからビジネスアカウントに切り替えても費用がかかることはありません。
また、ビジネスアカウントに移行した後、いつでも個人アカウントに戻すことが可能となっているため、個人アカウントとどのような違いがあるのか、一度確かめてみることをおすすめします。
ビジネスアカウントと個人アカウントの違い
ビジネスアカウントの目的は、製品やサービスを宣伝するために行いますが、個人アカウントの場合は他のユーザーとの交流をメインとしています。
そのためビジネスアカウントでは、店や会社の住所や、連絡先の掲載、広告が利用できる機能、とりわけ、個人アカウントでは使えないインサイト分析などの様々な機能が使えるようになります。
ただし、個人アカウントではアカウント自体を非公開にすることもできますが、ビジネスアカウントでは宣伝目的のアカウントであることから、アカウントを非公開にできません。
つまり、ビジネスに役立つ豊富な機能が使える企業や個人事業主、インフルエンサー向けのアカウントが「ビジネスアカウント」、趣味の範囲で交流をメインに行っていくアカウントが「個人アカウント」となります。
Instagramビジネスアカウントのメリット
Instagramのビジネスアカウントは個人アカウントからの切替が簡単、かつ無料で行うことができます。
そのため、個人アカウントから切り替える際のデメリットはほとんどありません。本章では機能面におけるビジネスアカウントのメリットを紹介します。
インサイトを使って投稿やフォロワーなどの分析が可能
Instagramのビジネスアカウントでは、インサイトを使ったフォロワーや投稿の解析が行えます。
インサイトを活用すれば以下のようなことについて分析できます。
- インプレッション数:投稿が閲覧された合計の回数
- ウェブサイトクリック:プロフィールからページをクリックしたアカウント数
- フォロワーアクティビティ:フォロワーがInstagramで、1日にログインや投稿などを行う平均回数
- リーチ:投稿を見に来たユニークアカウント数
このようにアクセスしてきたユーザーの詳細なデータも知ることができるため、より多くのユーザーに合わせた投稿がしやすくなるでしょう。
コンタクトポイントが増える
コンタクトポイントとは、個人事業主がユーザーと接点を持つCMや雑誌などの方法や場所のことを言います。
Instagramのビジネスアカウントでは、電話番号やメールアドレス、道順などを登録できるようになっているため、情報をユーザーに提供するコンタクトポイントを選ぶことができます。
Webサイトや問い合わせ、店の位置情報などInstagramからアクセスしてきた ユーザーとのコンタクトポイントを増やせることも大きな特徴です。
また、店舗を構えているビジネスであればユーザーが簡単に店舗へとコンタクトができるため、予約や問い合わせなどの行動に移してもらいやすくなるでしょう。
Instagram広告の出稿が可能となる
ビジネスアカウントは広告の出稿ができるようになります。
新しいビジネスや商品を紹介するときなどに、多くのユーザーから注目を集めるために短期的に広告を活用するなどの使い方ができます。
さらに、過去の投稿の中からユーザーの反応が良かった記事に※コールトゥアクションボタンを追加して、ターゲットを選定した広告の出稿もできるようになっています。
インフルエンサーとして企業から宣伝を依頼された時などにも、広告効果を高める方法として役立つでしょう。
※コールトゥアクションボタンとはユーザーのクリックを促し、購入や資料請求などへと誘導するボタンのことです。ページ内にボタンを設置することから、視覚的な訴求がしやすくなります。
Instagram Graph APIが利用できる
ビジネスアカウントでは、Instagramのアクセストークンやアクセス許可設定、外部よりインサイトデータの閲覧などが行える「Instagram Graph API」が利用できる機能も用意されています。
さらにInstagram Graph APIでは、サーバーにデータをアップしたり取得したりできるようになることから、データベースに格納したインサイトデータを確認しながら分析を行っていくことができます。
無料・有料で利用することができるInstagram分析ツールなどはこのGraph APIを利用することでInstagram外でも様々なデータを確認することができるようになっていますので、外部もしくは自社内でインスタグラムの分析ツールを利用する際には、ビジネスアカウントの利用が必須になります。
Instagramインサイトのデータでは見づらい、集計したい、といったニーズがある場合には分析ツールを利用することで解決することができる場合があります。
また、データの分析をしっかりと行なって、インフルエンサーの活動を確実なものにしていきたいと考えている方にもおすすめです。
Instagramビジネスアカウントのデメリット
ビジネスアカウントに切り替えることによるデメリットはほとんどないとお伝えしましたが、しいて言うのであればデメリットとなりえる箇所について紹介します。
非公開アカウント(鍵アカウント)にできない
Instagramのビジネスアカウントでは、より多くのフォロワー獲得が目的となることから、フォロワー以外の閲覧を制限する非公開アカウントが使用できない設計になっています。
ビジネス目的で非公開にするようなことはないかもしれませんが、公開アカウントのみになることにはご注意ください。
紐づけたFacebookページでしか投稿シェアができない
Instagramの投稿をFacebookでシェアしようとした場合、連携したアカウント間でなければ行えません。
1つのInstagramアカウントにつき、1つのFacebookアカウントとしか連携が行えないため、どのアカウントと紐づけを行うか慎重に選択してください。
しかし、複数のInstagramアカウントを利用している場合であれば、Facebookの別アカウントを作成すれば対応できるためそこまで大きなデメリットにはならないでしょう。
Instagramビジネスアカウントでできること
Instagramのアカウントをビジネスアカウントに切り替えることで、自分が行なっているビジネスをより多くの人に知ってもらうことができます。本章ではビジネスアカウントに切り替えることで利用できる機能についてご紹介します。
Instagramインサイトの閲覧
Instagramのビジネスアカウントに切り替えすれば、投稿によってリーチされたアカウント数やフォロワー数などについてまとめられたインサイトの閲覧が無料で行えるようになります。
さらに、ビジネスアカウントのインサイトでは、パフォーマンスが高かった投稿やユーザーが投稿を見た回数を表すリーチ数の確認が行えます。
そのようなデータをもとに、どういった投稿であればユーザーの興味を引くことができるのか、どのポイントを改善していけばいいのかより具体的な施策を考えることができるようになるでしょう。
また、投稿別のインサイトを利用する時は投稿画面の下部に表示される、「インサイトを見る」から確認することができます。
さらに、プロフィールのハンバーガーメニューにもインサイト項目が表示されています。
インサイトをただタップするだけで、ユーザーのリアクションや投稿が表示された場所、フォロワーの属性や投稿表示回数など様々なデータが確認できます。
プロフィールにビジネス情報の追加が可能
Instagramのビジネスアカウントでは、プロフィールにビジネス情報を追加できます。
ビジネス情報については、住所から電話番号、メールアドレスの登録と、外部ツールとの連携を活用した問い合わせボタンの設置などができます。
問い合わせボタンの設置は問い合わせ情報を記載すれば表示できるようになるため、ユーザーがそのアカウントの運営者に連絡を取りやすい状況を作ることができます。
プロフィールを設定する方法は、「プロフィール編集」からプロフィール写真や自己紹介文、ウェブサイトのURLなど自由に設定することが可能です。
Instagramショッピングの活用
Instagramのビジネスアカウントには、ショッピング機能も用意されています。
Instagramに投稿した写真にECサイトの商品ページをリンクさせて、ユーザーに購入まで動いてもらう導線を作ることができます。
フォロワーやユーザーが直接画像を見てその商品が欲しいと思ったら、すぐに販売サイトへアクセスできることから、宣伝と販売がスムーズに行うことができるようになります。
Instagramショッピングを利用する際には、Facebookカタログとの連携が必要になります。
InstagramとFacebook カタログとの連携が済んでいる状態であれば、Facebookカタログと連携した商品一覧が表示されます。
一覧の中から紹介したい商品を選んで、新規投稿するだけでショッピング機能を活用した投稿が可能となります。
Instagram広告の活用
ビジネスアカウントでは広告の活用ができます。
ビジネスアカウントに切り替えることで「投稿を宣伝」(投稿広告ともいう)を利用することができるようになります。
「投稿を宣伝」とは過去に投稿したコンテンツをそのまま広告として利用する機能です。
「投稿を宣伝」で広告を表示できる場所はフィードとストーリーズになります。
フィード広告:フィード広告は、ユーザーがフォローしたアカウントの写真をスクロールしているときに、フォロー外のアカウントの写真が表示される部分がフィード広告です。
ユーザーにとっては自分がフォローしているアカウントと関連した情報が流れてくることから、フィードのコンテンツに強い興味を持ちやすくなります。
ストーリーズ広告:15秒の動画が投稿できるストーリーズの間へ、広告を載せることも可能でプロモーション動画としての効果も期待できます。
「投稿を宣伝」のメリット
「投稿を宣伝」で最も大きなメリットは広告クリエイティブの作成に時間とコストがかからないという点です。
過去に投稿されたコンテンツをそのまま広告として利用することができる為、新たに広告用のバナーを制作したり、動画を制作する必要がありません。
また、ユーザーの反応が良かった投稿に絞って広告出稿することができる点も大きなメリットとなります。
通常の投稿を行った後に広告として出稿することができる為、通常投稿でフォロワーの反応を見ながらいいね!数やコメント数、保存数が多い投稿のみを広告として出稿することができます。
「投稿を宣伝」にかかる費用
広告を出稿するには広告費用がかかります。最低出稿金額は200円、一日の予算上限の設定もできる為、まずは試しに広告を利用してみる、ということが可能です。
「投稿を宣伝」を利用する際の注意点
投稿の宣伝はFacebookの広告ポリシーに沿って広告審査を行っています。ポリシー違反があった場合は広告を出稿できない、という制限があります。
Facebookの広告ポリシーに禁止されているコンテンツの対象が記載されていますので事前に確認するようにしましょう。参考:Facebook広告ポリシー
Instagramでの投稿の宣伝につきましては、下記の関連記事をご参考ください。
ビジネスアカウントに切り替える方法
個人アカウントからビジネスアカウントへの切り替えは誰でも簡単に行えます。
まずは、Instagramのアカウントを持つことから始まるため、本章ではアカウントの開設とビジネスアカウントへの切り替え方法をお届けします。
さらに、個人アカウントへ戻す時の手順についても紹介します。
Instagramアカウントを作成
Instagramのアカウントを作成する際の順番を紹介します。
- 【ステップ1.】Instagramを開いて新しいアカウント作成をクリックします。
- 【ステップ2.】電話番号またはメールアドレスどちらかの承認が求められるので、好きな方を選んで「次へ」をクリックします。 メールアドレスを選んだ場合はメールに認証コードが発行されるので、その認証コードを入力して次へ進みます。
- 【ステップ3.】承認コードの入力が終わったら次は名前とパスワードを入力します。
- 【ステップ4.】後は順番に誕生日登録を行い、ユーザーネーム入力して何も問題がなければ「次へ」をクリックすれば登録は終了です。
登録については他のSNSの方法とほとんど変わらないので、操作は難しくありません。
ビジネスアカウントに切り替える
Instagramのアカウントをビジネスアカウントに切り替える場合は、「プロフィール編集」から設定画面を開いて、「アカウント」をタップして「プロアカウントに切り替える」を選びます。
するとアカウントタイプが表示されるので、その中からビジネスを選択して、ビジネスのカテゴリを選択します。
カテゴリの中には様々なものがあるので、そこから当てはまるものを選びましょう。 もし当てはまるようなカテゴリがない場合は、表示をOFFにすることも可能です。
また、表示をOFFにしたい場合はプロフィール編集のプロフィール表示から、記事がどのカテゴリに属しているのか判別できるカテゴリーラベルを選択すれば ON・OFFの切り替えが行えます。
カテゴリを選び終わったらビジネスの情報を入力します。ビジネスの公開情報には、メールアドレスと電話番号、住所の登録が行えます。
公開したくない情報があれば記載せずにスルーすることもできます。
それらの情報を登録し終わったら、 Facebookの連携をするかどうかも問われますが、まだFacebookアカウントを作っていないという方は、後でFacebookに登録してからでも連携できるのでスキップしても問題ありません。
アカウント登録後に行うこと
アカウントの登録が終わったら、次はプロフィール編集をしていきましょう。
プロフィール編集では、他ページへのリンク設定が行えます。リンク設定をすることで自分が運営しているWEBサイトやブログなどの外部サイトへ誘導することができるようになります。
また、Instagram にはなりすまし防止の為に、そのアカウントが本物であることを証明する認証制度があります。
アカウントが認証されれば認証バッチが表示されるようになります。承認バッジは利用するユーザーにより安全性の高いアカウントだと証明することにもなるため、Instagramに申請を行なっておくといいでしょう。
ビジネスアカウントから個人アカウントへ戻す
ビジネスアカウントから個人アカウントへ戻す時は、プロフィール右上にある三本線のメニューをクリックして、設定を開くと一番下に「個人用アカウントに切り替える」をタップすれば簡単に行えます。
ビジネスアカウントから個人アカウントへの切り替えを行うと、インサイトなどの機能は利用できなくなるので、アカウントを戻す時はしっかりと考えた上で選択するようにしましょう。
また、再度ビジネスアカウントの登録を行っても1からインサイトデータを集めることになります。
Instagramビジネスアカウントを有効活用する方法
様々な機能が搭載されているInstagramのビジネスアカウントですが、意外と各機能を活用できている企業やインフルエンサーは少ないです。
やはり、Instagramでフォロワー数の増加やエンゲージメントの改善を目指すのであれば、機能を有効活用する方法を身につけることが大切です。
本章ではビジネスアカウントの各機能の活用方法について解説します。
アカウントのターゲットを明確にする
Instagramは、写真が中心となるためユーザーにどれだけ興味を持ってもらえる写真を投稿できるかどうかに関わってきます。
人に興味を持ってもらうような投稿をするためには、アカウントのターゲットを明確にすることが大切です。
年齢や居住地、性別に趣味、興味関心のあることなど、どのような人に向けた投稿にするのか、より具体的にターゲットを想定した投稿を行いましょう。
プロフィール・フィード・写真に統一感を持たせる
Instagramでは写真表現を多用することから、プロフィールやフィード、投稿する写真などに統一感を持たせることが重要です。
あまりにも異なる内容であったり、雰囲気が突然変わってしまったりすると、ユーザーもついていけません。
アカウントでどのような発信をしているのかユーザーが理解できるようにしていくことも、インフルエンサーの活動を成功させる近道です。
明確な目標設定をする
Instagramで安定した収入を得たいと考えるのであれば、ひたすら投稿し続けるのではなく、何のために投稿するのか目標を立てていくことも肝心です。
インフルエンサーとして企業PRの仕事を取っていきたい、そのためには一定のフォロワー数やいいね!数が必要でしょう。
一方で自分が運営するECサイトの売上を上げたいといった場合には保存数やURLのクリック数やクリック率といった指標を目標とするべきです。
その目標数値から逆算し、一回の投稿でどの程度の数値を獲得するべきなのか、どの程度投稿をすべきなのか、といった行動計画まで立てることで日々のInstagram運用に活かすことができます。
ハッシュタグを有効活用する
Instagramの投稿を行うときは、ハッシュタグの有効活用も必要不可欠です。
ハッシュタグとはハッシュマーク(#)がついた検索用キーワードのことを意味します。
コメントのキーワードにハッシュマークをつけることで、自動的にハッシュタグと認識される仕組みになっています。
ハッシュタグ検索を行うことで、設定した同じハッシュタグの投稿一覧画面にアクセスできるため、投稿が多くの人の目に触れられる可能性が高まるでしょう。
ハッシュタグを有効活用する方法としては、
- ハッシュタグを10個以上つける
- ビッグワードだけでなくスモールワードも使う
- 文字数の順番にタグを並べる
しかし、あまりにも検索回数が多いキーワードやよく投稿につけられるハッシュタグはフォロワー数の多い人気投稿に注目が集まってしまうため、投稿回数や投稿頻度は少ないものの自分の投稿に興味関心を持ってくれるユーザーが検索しそうなキーワードも使って特定のユーザーを誘導する方法が効果的です。
また、視覚的に見にくくなってしまうとユーザー離れを起こしてしまうため、しっかりと整理して人気のキーワードとニッチなキーワードをバランスよく入れていきましょう。
さらに、Instagramではハッシュタグを使った検索が当たり前になっているので、ハッシュタグをうまく設定できないとフォロワーの獲得が難しくなってしまう点にはご注意ください。
ユーザーが参加しやすい仕組みを作る
Instagramのフォロワー数を増やす、アカウントの認知度を上げるといった目的でユーザー参加型のキャンペーンを開催することはよくあります。
しかし、参加方法が分かりづらかったり、面倒だと感じられると敬遠されてしまうことも少なくありません。
そこでInstagramでキャンペーンの人気度を高めるためには、
- フォロー
- コメント
- 指定したハッシュタグ付きの投稿
- いいね
広告感をできるだけなくす
インフルエンサーとして企業から依頼されて、広告を載せることは一般的に行われていますが、広告や宣伝感が全面に出るような投稿は、Instagramでは好まれていません。
できるだけ説明長い文章などは避けて、フレンドリーに楽しんで読んでもらえるような内容にする事がコツです。
また、Instagramはあくまで写真や動画といったコンテンツを主軸にコミュニケーションを取るSNSです。
ハッシュタグを多く使いすぎたり、セールストークばかりになったりすると広告感の強い投稿を捉えられてしまう為、フォロワーにとって興味の湧くコンテンツ、クリエイティブを意識して投稿を作成しましょう。
CTAを設定する
CTAとは「Call to Action」の略で、プロフィールに設定できるアクションボタンで、電話や住所メールなどを設定し、ユーザーの問い合わせを行いやすくすることが目的として活用されています。
Instagramで設定できるCTAには以下のようなものがあります。
- 詳しくはこちら
- 予約する
- お問い合わせ
- リンクを開く
- ダウンロードする
- アプリを利用
- 申し込む
アカウントや投稿内容と関係のないCTAを設置してもアクションには繋りません。
例えば、動画投稿で告知を行い、本編はYouTubeに掲載されいているといった運用を行っている場合にはInstagramからYouTubeチェンネルへ移動してもらう為のCTAを設置することでユーザーにストレスなく移動してもらえるでしょう。
他にも紹介したアパレルアイテムを自社ECサイトで購入できるような誘導や旅行の投稿からブログで詳細の旅程の話などを紹介している、といったケースでもCTAは非常に有効です。
インサイトを分析する
インサイトを分析することは、Instagramの投稿をどのようにしていくか決定づける判断材料となります。
インサイトで調べることができる項目には、アクティビティとコンテンツ、オーディエンスの3つに分けられます。
ここではその3つの項目についてそれぞれどんな役割を持っているのか解説します。
インサイト概要
Instagramインサイト 概要は自身のプロフィール画面から「インサイト」のボタンをタップした最初の画面で表示されます。
インサイト概要では以下のような項目を確認することができます。
【リーチしたアカウント数】:リーチしたアカウント数:ユーザーが投稿を見た回数を表すユニークアカウント数、インプレッション数、プロフィールへのアクセス数が確認できます
【コンテンツでのインタラクション】:ユーザーが行ったいいねやコメントなどのアクション回数の合計、更に投稿、ストーリーズ、IGTV、ライブ動画それぞれのアクション回数も確認できます
【合計フォロワー】:閲覧時点のフォロワー数、フォロワーの詳細情報を確認することができます
概要ではこれらのように、ユーザーが実際にアカウントに対して行ったアクションを知ることができます。
コンテンツ
コンテンツでは、各投稿に関することをそれぞれ細かくチェックすることができます。期間や投稿タイプを選択して数値を調べていくこともできます。
オーディエンス
オーディエンスには以下のような項目が含まれます。
- フォロワー数
- メンバーの増加数(過去一週間)
- 年齢層
- フォロワーが住んでいる地域を表すトップの場所
- 性別
- フォロワーのアクティビティ
フォロワー数100人以上のアカウントであれば、この機能を使用できます。
3つの項目それぞれで調べられるデータを元にすれば、どんな投稿に人気が集まっているのか、どのような改善を行えば興味を持ってもらえるのか検討していくことに役立ちます。
投稿広告を行うことで幅広くリーチ
Instagramのビジネスアカウントでは、過去に投稿した動画や画像を広告に活用することができます。
また、地域や性別、年齢にユーザーが関心を持っている投稿などに合わせて設定していくことが可能です。
さらに、インサイトを活用すれば、改善点を見つけて修正していくこともできることから、より多くのユーザーに向けた投稿広告ができるようになるため、幅広くリーチできるようになるでしょう。
Instagramビジネスアカウントを活用した事例
Instagramでビジネスを成功させるためには、実際にどのような活用のされ方をしているのか、インフルエンサーとして活躍しているアカウントの運営方法を知ることも大切です。
最初はインフルエンサーの投稿をお手本にしながら、自分らしいアカウントをつくっていくことも必要不可欠です。
本章では、著名なインフルエンサーの活用事例を紹介します。実際にインフルエンサーがInstagramを活用している事例は、参考として大いに役立つことでしょう。
個性的なファッションで人気を集める|渡辺直美(watanabenaomi_703)
日本人で最もフォロワー数が多いインフルエンサーといえば、やはり渡辺直美さんは外せません。2021年の7月の段階でフォロワー数は950万人にものぼります。
渡辺直美さんは個性的なファッションをメインに、自らプロデュースしている「PUNYUS(プニュズ)」や、気に入ったアクセサリーやファッション、グッズのおすすめなどをしています。またファンは日本にとどまらず、アメリカや台湾など世界中にいることから、重要な内容については日本語と英語両方での投稿が行われています。
グローバルに投稿を行っているアカウントだからこそ、どの国の人が見ても宣伝ができるように工夫されています。
ファッションスナップで若者に人気|ねお(neo_0606)
フォロワー数69万人(2021年7月現在)を誇るねおさんは、10代の女性ユーザーを中心にネイルやコスメ、ファッションスナップの投稿で人気を博しています。
YouTubeの活動を中心として行なっているねおさんは、10代であることを感じさせないおしゃれなファッションに注目が集まり、20代の女性アカウントのフォロワーも少なくありません。
少し大人っぽい格好をしてみたい10代の女性や、20代でも着こなすことができるおしゃれな服装に共感や興味を引き出しているのでしょう。
写真がメインとなるInstagramの特徴をうまく活かした、ファッションやコスメを紹介するアカウントの成功例です。
トレンドを取り入れたメンズファッション|げんじ(@genji_official)
フォロワー数25万人(2021年7月現在)のげんじさんは、ファッションユーチューバーとしても人気のインフルエンサーです。
ファッションの中でもカジュアルな服装をテーマに数々の写真を投稿しています。
自分がディレクションしている「LIDNM(リドム)」というブランドだけでなく、しっかりとトレンドを取り入れたコーディネートをしています。
男女共に人気でシンプルなコーディネート故に、誰でも真似がしやすい親しみやすさにも人気が集まっています。
おしゃれをしたいと思っている男性や、純粋な女性ファン向けの情報を提供していることが特徴です。
店舗情報を丁寧に扱うグルメ投稿|りょうくんグルメ(@uryo1113)
りょうくんグルメさんは、フォロワー数39万人(2021年7月現在)のカフェメニューやスイーツを中心に、実際に訪れて食べた料理の投稿を行っています。
特に女性人気が高く、料理を食べた感想やレビューがキャプションされていて読みやすい作りになっています。
さらに、投稿を見たユーザーが実際にその店舗へ足を運びやすいように、営業時間や場所などの情報を丁寧に紹介しています。
とても親しみやすい投稿を行いながらも、内容に雑さがなく、しっかりと作り込まれたわかりやすい内容が多くの人から評価を受けています。
他にも、様々な店舗とタイアップを行ったケースもあり、りょうくんグルメさんのフォロワーが、店先で投稿を提示することで特定の料理が無料になるキャンペーンも話題になりました。
ほうきにまたがって世界各地の旅をする|Halno Kujiraoka(@halno|Instagram)
フォロワー数26万人(2021年9月現在)のHalno Kujiraokaさんは、自らが赴いた世界各地で、まるでほうきにまたがって飛んでいるような浮遊写真を投稿する、独特な世界観が楽しめる旅行系のインフルエンサーです。
老若男女問わず人気で、ほうきにまたがっている写真だけでなく、ドローン空撮で本当にほうきで空を飛んでいるような感覚が味わえる演出に人気が集まっています。
また、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が行なったキャンペーンの「行くぜ、東北。」とタイアップを行い、山形県の蔵王で写真や動画を撮ったものを投稿していた案件もあります。
同じ旅行でも魔法使いのようにほうきで空を飛ぶ面白い発想が、「普段とは違う世界観を楽しめる!」と注目を集めるいい結果を生んでいます。
Instagramビジネスアカウントについてまとめ
Instagramのビジネスアカウントは、Instagram のアカウントを持っていれば誰でもすぐに無料で導入することができます。
しかし、ビジネスアカウントに登録したからすぐにフォロワー数が増えるというわけではありません。
ビジネスアカウントに切り替えることで、投稿の宣伝、広告やインサイト、CTAボタンなど利用できる様々な機能を使用できるなります。
これらの機能を活用すれば、適切な投稿や効率的な運用もより容易くできるようになります。
しかも、個人アカウントからの切り替えはプロフィールから誰でも簡単に行えるため、ぜひ、ビジネスアカウントを利用してみてはいかがでしょうか。
Instagramのビジネスアカウントのご利用にあたって、 プロの相談を受けながらフォロワー数アップを目指していきたいという方はANDBUZZに登録すると、サポートを受けながら、少ないフォロワー数でもインフルエンサーとしてデビューできます。