YouTuberの広告収入(利益)はどれくらい?Youtube広告収入の仕組みや稼ぐコツを解説
- YouTubeにおける広告収入の仕組み
- 収入を得られるYouTube広告4種類
- インストリーム広告
- スキッパブル広告
- ノンスキッパブル広告
- バンパー広告
- オーバーレイ広告
- インストリーム広告
- YouTuberとして広告収入を得るための条件
- パートナープログラムへの参加
- 18歳以上(年齢制限)
- ガイドラインへの準拠
- YouTuberとして収入を増やすコツ
- コンセプトとターゲットユーザーの明確化
- 動画のクオリティ向上
- YouTube内SEO・動画SEO
- YouTuberの収入相場
- トップクラスYouTuberの収入
- 一般的なYouTuberの収入
- YouTuberの広告収入についてまとめ
YouTuberの広告収入(利益)はどれくらい?Youtube広告収入の仕組みや稼ぐコツを解説
動画配信サイトYouTubeで生計を立てる「YouTuber」は、子供たちの「なりたい職業」ランキング上位の定番になりつつあります。
トップクラスのYouTuberの年収は数億円以上とも言われており、魅力的な職業であることは言うまでもありません。
Alphabetの決算発表では、2021年度の第2四半期(4月~6月)におけるYouTube広告の売上高は、約70億ドル(約7600億円)となりました。
YouTubeは市場規模も非常に大きく、今後も成長を続けていくことが期待されます。
一方で、タレントやアーティストなどマスタレントも続々とYouTuberとして活動を始めており、YouTubeの競争は激化しています。
YouTubeチャンネル運営の知識や知名度のない一般人がYouTuberとして生計を立てていくのは、非常に厳しい状況でもあります。
本記事では、YouTuberとして生計を立てるために欠かせない、YouTube広告の仕組みや広告収入を増加させるコツを解説します。
YouTubeの広告収益を増やしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
YouTubeにおける広告収入の仕組み
YouTubeの広告収入は、広告主である企業がYouTubeに支払った広告費の一部が、YouTuberへ分配されることで発生します。つまり、下記のようなお金の流れとなります。
広告主→YouTube→YouTuber(動画投稿者)
YouTuberが動画を投稿すると、広告主が出稿した広告が動画内に掲載されます。さらに、動画内の広告が視聴されたり、クリックされたりすると、YouTuberが広告収入を得られるというシステムです。
YouTuberへ支払われる広告費は、企業がYouTubeに支払った金額の一部です。YouTuberが得られる広告収入は、基本的に動画の再生回数に依存します。
具体的にどれくらいの広告収入をYouTuberが得られるかについては、後ほど改めて解説します。
YouTube広告は企業にとって費用対効果が高いケースが多いため、YouTubeへ広告を出稿する企業が増えています。
そのため、動画から広告収入を得られる確率を高めることの重要性は、以前よりさらに増していると言えるでしょう。
収入を得られるYouTube広告4種類
YouTubeで収入を得る方法には、さまざまなものが存在します。本記事ではその中でも、広告収入に焦点を当てて解説します。
YouTube広告はYouTuberの主な収益源ですが、実はYouTube広告には次の4種類のフォーマットがあります。
- インストリーム広告(スキッパブル広告)
- インストリーム広告(ノンスキッパブル広告)
- バンパー広告
- オーバーレイ広告
なお、YouTubeではクリエイターは、動画に表示する広告フォーマットを選ぶことができます。
有効な広告フォーマットを増やせば広告収入を得られるチャンスは増えますが、一部のフォーマットはスキップできないためユーザーが不満を感じる可能性があります。
なお、表示される広告はユーザーの閲覧履歴から自動的に決まるため、YouTuber側が選ぶことはできません。
広告の種類によって、広告収入発生の条件やタイミング、表示される位置などが異なります
。4つのYouTube広告フォーマットそれぞれの特徴や、広告収入の詳細について理解しておくと、自身のチャンネルでどの広告フォーマットを有効化すべきか検討しやすくなるでしょう。
インストリーム広告
「インストリーム広告」は、YouTube動画の再生前や終了後、および再生中に流れる広告フォーマットです。
動画形式の広告で、5秒以上の広告が流れます。動画を再生するたびに流れるため、YouTubeで最も有名な広告フォーマットでもあります。
インストリーム広告には、スキップ可能な「スキッパブル広告」と、最後までスキップできない「ノンスキッパブル広告」があります。
2種類の広告フォーマットそれぞれの特徴と、広告収益が発生する条件について見ていきましょう。
なお、インストリーム広告は「トゥルービュー広告」と呼ばれることもあります。スキッパブル広告は「スキップ可能なインストリーム広告」、ノンスキッパブル広告は「スキップ不可のインストリーム広告」が正式名称ですが、記事では便宜上、「インストリーム広告」で統一します。
スキッパブル広告
「スキッパブル広告」は、再生から5秒経過するとスキップ可能になるインストリーム広告です。
ユーザーがスキップしなければ最後まで流れて、動画本編へ移るか、場合によっては別の広告が再生されます。
スキッパブル広告は、ユーザーが広告終了まで視聴した場合、もしくは30秒以上視聴した場合や、30秒以内に広告をクリックした場合のみ、収益が発生します。
ユーザーが30秒以内に広告をスキップした場合は、収益の発生条件を満たしません。
スキッパブル広告は表示される回数が多いですが、収益発生の条件が厳しく設定されています。
ほとんどのユーザーはスキッパブル広告の大半を飛ばすため、収益発生率はかなり低いと言えるでしょう。
ノンスキッパブル広告
「ノンスキッパブル広告」は、最後までスキップできないインストリーム広告です。
以前は最長時間が30秒でしたが、あまりにも多くのユーザーが途中で離脱したため、現在では最長15秒となっています。15秒経過すれば動画本編へ移行します。
ノンスキッパブル広告は再生されるたびに、再生回数に応じて広告収入が発生しますので、スキッパブル広告と比べると収益発生率が高いことが特徴です。
そのため、広告収入の観点から、ノンスキッパブル広告の方が有利なように思えるかもしれません。
しかし、再生時間が短くなったとはいえ、広告を途中でスキップできないので、ノンスキッパブル広告は現在でもユーザーが離脱する原因となります。
前述したようにYouTubeでは表示する広告フォーマットを選べますので、収益発生率が高いノンスキッパブル広告を増やしたいでしょうが、
ノンスキッパブルの比率を増やしすぎると、ユーザーの不興を招く恐れがあるため、注意が必要です。
バンパー広告
「バンパー広告」は、再生時間が最長6秒という短い動画形式の広告です。
表示されるタイミングはインストリーム広告と同じで、動画再生前や再生中、もしくは再生終了後です。
ただし、途中でスキップできないところはノンスキッパブル広告とよく似ています。
ノンスキッパブル広告の更に短いバージョンだとイメージすれば、分かりやすいでしょう。
バンパー広告では、広告が再生されるたびに、再生回数に応じた広告収入を獲得できます。
そのため、バンパー広告はノンスキッパブル広告と同じように、収益発生率が高い効率的な広告フォーマットだと言えるでしょう。
ただし、パンパー広告は6秒で終了するという点で、ノンスキッパブル広告とは大きく異なります。
バンパー広告が2回連続で表示されることもありますが、基本的にバンパー広告はユーザーの嫌悪感を招きにくいため、離脱が少ない広告フォーマットです。
収益発生率の高さがバンパー広告の魅力ですが、1再生あたりの単価はやや低めに設定されているようです。
しかし、バンパー広告は表示回数が多いため、YouTuberにとって確実な収益源となるでしょう。
前述したインストリーム広告を有効化している場合は、バンパー広告も自動的に有効化されます。
バンパー広告は広告収入の観点から考えると有利な広告フォーマットなので、ぜひ入れておきたいところです。
なお、パンパー広告は1,000回再生されるごとに収益が発生し、金額は1,000回あたり500円になる言われてます。
しかし、公式的に公開されている情報ではないため、あくまで参考程度に考えておく方がいいかもしれません。
オーバーレイ広告
「オーバーレイ広告」は、動画再生画面の下部20%の範囲に表示される、半透明のバナー形広告です。
オーバーレイ広告は、動画形式ではなく画像やテキストで構成されている点や、PC版YouTubeのみ表示される点が、他の広告フォーマットと大きく異なります。
オーバーレイ広告はWebサイト上のバナー広告と同じように、クリックすると広告主のWebサイトへ遷移します。
インストリーム広告やバンパー広告とは異なり、オーバーレイ広告は表示されるだけでは収益発生条件を満たしません。
オーバーレイ広告で広告収益が発生するのは、ユーザーがバナーをクリックしたときだけです。
ユーザーが自発的にアクションを起こす必要があるため、オーバーレイ広告は収益発生率が低い広告フォーマットだと言えるでしょう。
なお、オーバーレイ広告は画面下部を占有するだけではなく、ユーザーが「×ボタン」を押さない限り表示され続けます。
そのため、動画の構成によっては、ユーザーの負担になる可能性があります。
例えば、画面下部に情報や字幕などを表示していると、オーバーレイ広告が表示されたときに見えづらくなります。
詳細は後述しますが、広告収入を増やすためにはユーザビリティを意識することが重要です。
YouTuberとして広告収入を得るための条件
誰でもすぐにYouTubeで広告収入を得られるわけではありません。
一定の条件を満たすことで、初めてYouTubeを「収益化」できます。YouTubeで広告収益を得るために、次の3つの条件をクリアする必要があります。
- YouTubeパートナープログラムへ参加すること
- 収益化に登録する時点で18歳以上であること
- YouTubeのガイドラインを準拠すること
最も厳しい条件が、YouTubeパートナープログラムへの参加です。
総再生時間やチャンネル登録者数の下限ラインが設定されているため、YouTuberとして本格的に活動したい人しか広告収入を得られないようになっています。
パートナープログラムへの参加
YouTubeパートナープログラム(YPP)とは、YouTubeを通じて広告収入を得るために、YouTuberが加入するプログラムです。
YouTubeにはさまざまな収益化方法がありますが、そのほとんどでパートナープログラムへの参加が求められます。YouTuberとしての活動をスタートするために、次の5つの条件を満たしてパートナープログラムへ参加しましょう。
- Googleアドセンスのアカウントがリンクされている
- YouTubeのチャンネル収益化ポリシーを遵守している
- コミュニティガイドラインの違反警告を受けていない
- 公開動画の直近1年間の総再生時間が4,000時間以上
- 現時点でのチャンネル登録者数が1,000人以上である
Googleアドセンスのアカウントとのリンクや、チャンネル収益化ポリシーおよびコミュニティガイドラインについては後述します。
最もクリアするのが難しい条件は、「チャンネル登録者数1,000人以上」です。
「直近1年間で4,000時間以上の総再生時間」という条件は、それほど難しくありません。
例えば、1本あたり5分の動画を50本投稿して、1動画あたり1,000人の視聴者が最後まで視聴すると、トータルの視聴時間は約4,166時間となります。
地道に動画投稿を続けていけば、達成できない条件ではありません。
しかし、1,000人以上のチャンネル登録者を獲得するのは容易ではありません。
たまたま動画を見つけてくれた視聴者が「これからも見続けたい」と思わなければ、チャンネル登録はしてくれないからです。
また、チャンネル登録はいつでも解除できるので、動画が面白くなくなればチャンネル登録者数は減ります。
つまり、パートナープログラムへの参加には、「固定ファン」の獲得が必須だということです。
以前のYouTubeでは、これほど厳しい条件は設定されていませんでした。
しかし、投稿者の常識が疑われるようなケースが頻発したため、YouTubeは収益化の条件を厳しくせざるを得なかったようです
。しかし、その裏を返せば、広告主(企業)は、より安心にYouTubeへ広告を出稿できるので、収益化の条件が厳しくなることは、長い目で見れば、実は、Youtuberがより多くの広告収入を得られることにも繋がります。
これからYouTuberを目指す方にはつらいことですが、一歩ずつ着実に収益化を目指していきましょう。 固定ファンを獲得するための動画制作法については、後ほど詳しく解説します。
18歳以上(年齢制限)
18歳以上でなければ、YouTubeで広告収益を得ることはできません。
これはYouTubeパートナープログラムではなく、「Googleアドセンス」への登録時に満たす必要がある条件です。
Googleアドセンスは、GoogleからWeb広告の収入を受け取るためのシステムです。
YouTubeはGoogleが運営しているため、収益化のシステムにGoogleアドセンスが採用されています
。パートナープログラムに参加した後は、Googleアドセンスにも登録して、YouTubeのチャンネルとリンクさせる必要があります。
ただし、チャンネル運営者が18歳未満であっても、18歳以上の法的保護者がGoogleアドセンスのアカウントを保有していれば、YouTubeの収益化は可能です。
ただし、この場合は広告収入の受取人が法的保護者となります。
また、本人が18歳になって自身のGoogleアドセンスのアカウントを使用したい場合は、YouTubeを収益化するための手続きを再度行わないといけません。
そのため、もうすぐ18歳になるという場合は、18歳になるまでYouTubeの収益化を待つ方がいいかもしれません。
ガイドラインへの準拠
コミュニティガイドラインの準拠も、YouTubeで広告収入を得るための必須条件です。
YouTubeパートナープログラムとGoogleアドセンスへの申し込み手続きを行うと、YouTubeはチャンネルがガイドラインに準拠しているかを審査します。下記のいずれかに該当するコンテンツを含む場合は、収益化が認められない可能性があります。
- スパムや詐欺など犯罪行為を含む
- 暴力的および性的な描写がある
- 子供の安全を脅かすコンテンツ
- 有害または危険なコンテンツ
- 差別的な内容やヘイトスピーチ
- 誤った情報を拡散する可能性がある
- 過激で物議をかもすようなコンテンツ
YouTubeのコミュニティガイドラインは、YouTuberや視聴者、広告主にとってYouTubeを健全な状態に保つためのものです。
不適切な動画は視聴者に多大な悪影響を与えるだけではなく、広告を出稿している企業のコンプライアンスに関わる問題に発展してしまうこともあります。
そのため、YouTubeはコミュニティガイドラインを厳しくする傾向が見られます。
YouTuberを目指す人は、上記のガイドラインを確認して、動画の内容が他人に危害や不快感を与えるものでないかを確認することが大切です。
疑問点のある動画は、YouTubeの収益化を申請する前に削除しておきましょう。
なお、ガイドラインへの遵守は、収益化の申請時だけではなく、収益化に成功した後も準拠し続けることが大切です。
ガイドラインに反する行為が発覚した場合は、一時的な制限からアカウントの停止まで、Googleにさまざまな措置を講じられる可能性があります。
YouTuberとして収入を増やすコツ
冒頭で解説したように、YouTubeの広告収入額は基本的に動画の再生回数に依存しています。
しかし、ただ動画をたくさん掲載すれば稼げるようになる、というわけでもありません。なぜなら、YouTuber同士の競争が激化しているからです。
YouTuberが人気職業のランキングに入るようになってからは、YouTuberを志す人が増え、YouTube内の動画コンテンツが急増しています。
しかも、影響力が強いマスタレントの参入も増えているため、YouTubeで広告収入を稼ぐハードルが高くなっています。
YouTuberとして成功するためには、自身のアピールポイントやターゲット層を明確化したうえで、固定ファンに長期的に動画を視聴してもらえるような対策が必要です。
本章では、YouTubeで広告収入をより多く稼ぐためのコツを、下記3つの観点から解説します。
- チャンネルのテーマとターゲットユーザーを明確化する
- 最後まで見てもらえるように動画のクオリティを高める
- YouTube内のSEO対策を行って動画の検索順位を上げる
コンセプトとターゲットユーザーの明確化
YouTubeの広告収入を増やすために、チャンネルのテーマとターゲット層を明確にしましょう。
先ほども触れたように、YouTuberを目指すうえで最大の障壁は、1,000人のチャンネル登録者を獲得するという条件です。
これを達成するためには、自身の動画を頻繁に見てくれる「ファン」が必要です。
特に、熱心な固定ファンはチャンネルを長期的にフォローしてくれるため、収益化達成後に広告収入を拡大させるためにも重要な存在です。
まずは、「チャンネルのテーマ」と「どのような人に見てもらいたいか」を考えてみましょう。
例えば、視聴者にアピールできそうな特技や専門知識、もしくは興味がある分野が存在すれば、それをベースにしてテーマを考えてみます。
儲かりそうなトレンドがあれば、その中から自分の興味と合う分野を選ぶのもいいでしょう。
たとえば、お化粧が好きな方はメイクの動画を、ゲームが得意な方はゲームの実況や攻略動画をテーマにするとよいでしょう。
いずれの場合も、「得意」もしくは「好き」なテーマでなければ、動画投稿のモチベーションを維持するのは難しくなります。
チャンネルのテーマが決まれば、大まかなターゲット層を考えてみましょう。
ターゲット層が決まれば、投稿すべき動画の内容も自然と決まります。
例えば、ゲーム実況のチャンネルを作りたいのであれば、ターゲットの年齢層や性別によって、適切なゲームタイトルは大きく変わるはずです。
チャンネルのテーマとターゲット層が決まったら、ユーザーの反応を確認しながら動画制作を続けていきましょう。
行き当たりばったりでチャンネルを運営してはいけません。
繰り返しになりますが、広告収入を増やすためには、熱心な固定ファンの獲得が必須です。
確かに、さまざまなジャンルの動画を投稿すれば、幅広い層に視聴されやすくなります。
しかし、ターゲット層に刺さらない動画が増えると、ファンは離れてしまいます。
YouTuberとして長期的に広告収入を増やし続けるためには、テーマとターゲットを絞ったチャンネル運営を行うことが重要です。
動画のクオリティ向上
YouTubeの収益化達成や広告収入拡大のカギは、ユーザーに動画を「最後まで見てもらう」ことにあります。
広告収入はユーザーが広告に触れるたびに増え、広告は動画の途中に掲載されることもあります。
つまり、ユーザーが動画を視聴する時間が長ければ、それだけ広告収入も増えるということです。
そのためには、ユーザーがどうしても最後まで見たくなるような、魅力的な動画の制作が欠かせません。
まず、動画の「数」ではなく「クオリティ」にこだわることを心掛けましょう。
ユーザーは自身に「利益」をもたらす動画を求めています。
ユーザーの利益とは、おもしろさや感動を与えてくれる、もしくは新しい知識や情報を得られるなど、さまざまなものがあります。
ユーザーに利益のない動画は視聴されないか、動画の途中で離脱されます。
ユーザーの笑いを追求する、専門性や分かりやすさを追求する、映像や編集の魅力を高めるなど、動画のクオリティを高める方法はYouTuberによってさまざまです。
また、動画を最後まで見てもらうためには、ユーザビリティの向上も欠かせません
。例えば、オーバーレイ広告で字幕が隠れると、ユーザーはそのたびにストレスを感じます。不自然な編集や余計な演出が多ければ、ユーザーは嫌になって離脱してしまうかもしれません。
細かな点を意識しながらユーザー目線で動画を作れば、最後まで見てくれるユーザーが少しずつ増えていくはずです。
たとえ動画の途中で広告が流れたとしても、ユーザーにとって利益のある動画なら最後まで見てくれます。
クオリティが高い動画を数多く制作していけば、視聴者は確実に増えるため、1本の動画で得られる広告収入も増えるでしょう。
YouTube内SEO・動画SEO
広告収入をさらに増やすために、視聴者数や視聴回数を増やすことも重要です。
そのために、YouTubeでユーザーが動画を検索したときに、自身の動画が上位に表示される必要があります。
「SEO(Search Engine Optimization)」は、ユーザーの流入数を増やす効果が高い施策です。
SEOは基本的にWebサイトの検索順位を高めるための施策ですが、YouTube動画にSEO対策を導入すれば同じような効果を得られます。
YouTube内SEOで特に意識すべきことは、動画の「タイトル」です。
ユーザーの興味を引くことができるだけではなく、ユーザーの検索キーワードと合致するタイトルが求められます。
例えば、YouTubeのSEO対策を解説する動画であれば、「YouTube SEO対策」というシンプルなタイトルよりも、下記のようにキーワードを盛り込む方が効果的です。
【検索で上位表示を狙う】YouTubeのSEO対策方法【視聴回数を増やすコツ】
YouTubeのSEO対策について知りたい人は、検索で上位表示を狙う方法や、視聴回数を増やすコツについて知りたいはずです。
これらのキーワードを上手く盛り込んでおけば、YouTube内の検索だけではなく、Google検索においても上位表示を目指せるかもしれません。
キーワードの選定を難しく思うかもしれませんが、自分自身がある情報を知りたいときに、「どういうキーワードで検索するか」を考えると、自然と必要なキーワードが浮かび上がります。
ちなみに、動画タイトルは60文字までつけられますが、長すぎると後半が見切れてしまいます。
重要なキーワードは、できるだけ前半30文字の範囲にまとめておきましょう。
また、動画の「概要欄」を充実させておくことも重要です。
概要欄に記載された文章には、検索エンジンに動画の内容を理解させる働きがあります。
タイトルに使用したキーワードを使って、できるだけ分かりやすく動画の内容を説明しましょう
。他の動画へのリンクや、自身のSNSアカウントのリンクも設置しておくと、YouTubeや検索エンジンからの評価がさらに高まります。
YouTuberの収入相場
「YouTuberは儲かる」というイメージがあるかもしれませんが、実際にYouTubeでどれくらい稼ぐことができるのでしょうか。
実は、トップクラスのYouTuberになると、年収数億円を稼げるとも言われています。
ただし、YouTubeの広告収入の単価はチャンネルや広告のジャンルによって変わるため、YouTuberごとに1再生あたりの収入額も異なります。
YouTube広告は入札制であり、時期やジャンルに応じて入札単価が変わるからです。ゲームや美容などの人気ジャンルは入札単価が高く、1再生あたりの広告収入単価も高くなります。
YouTuberとして生計を立てるためには、大まかな収入額の目安を知っておく必要があります。
本章では、トップクラスのYouTuberと一般的なYouTuberの広告収入について、詳しく考察していきます。
トップクラスYouTuberの収入
株式会社BitStarが発表した「インフルエンサーパワーランキング 2021年上半期」によると、国内トップチャンネルの総再生回数はおよそ「9億1511万回」でした。ランキング2位と3位は5億回前後となっています。
引用元:Yahoo!ニュースYouTubeは広告収入の単価については明らかにしていませんが、トップYouTuberの再生回数あたりの収入単価はおよそ0.26~0.3円とされています。
仮に1再生0.3円とすると、国内トップのYouTuberの年収は約2億7453万円となります。
フォーブス誌が2020年末に発表した「最も稼ぐユーチューバーランキング」によると、世界トップYouTuberの年収は約2950万ドル(約30億5000万円)でした。
やはり広告収入の単価は公表されていませんが、トップYouTuberが1年間で数億円以上を稼げることは確実のようです。
ちなみに、国内の人気YouTuberは、YouTuber事務所に所属しているケースが多いです
。なぜなら、事務所に所属することによって企業案件による収入が増えたり、専門家のサポートでよりハイクオリティな動画を作れたりするなど、さまざまなメリットがあるからです。
ところが、事務所に所属しているYouTuberは、収入からマネジメント料が差し引かれるため、無所属のYouTuberより広告収入の単価は少なくなります。
また、企業コンプライアンスの観点から動画の内容を制限されることや、気乗りしない企業案件を受けなければならないこともあるようです。
こうした理由から、昨今では一部のYouTuberと事務所の間でトラブルが起き、YouTuberが独立するケースも増えています。
YouTuberとして活動していくうちに、フリーで続けるか事務所に所属するかという点について、いずれ考えるときが来るかもしれません。
一般的なYouTuberの収入
一般的なYouTuberの再生回数あたりの広告収益は、0.05円~0.1円くらいだと考えられています。
トップYouTuberと比べて約3割と、大幅に低い水準となるようです。
おそらく、チャンネル登録者や再生回数が少ないことや、離脱率が高くて広告の収益発生率が低いことが原因だと考えられます。
しかし、そもそもYouTubeは広告単価について何も公表していないため、広告単価のロジックはブラックボックスです。
1再生あたりの広告単価については、あくまで推測するしかありません。
1再生0.1円という単価は、意外と低いように思われるかもしれません。
YouTuberは楽に稼げるというイメージは根強いですが、実際にはYouTuberとして生計を立てるまでの道のりは険しいものです。
収益化を成功させるために、再生時間やチャンネル登録者数など、越えなければならないハードルも数多くあります。
しかし、一般人から人気YouTuberになることに成功して、大きな収入を得られるようになったケースも少なくありません。
どんなYouTuberでも、最初は1動画100回も再生されないところからのスタートです。
膨大な時間をかけて動画の制作と改善を行いながら、少しずつ成長していった結果が今の人気YouTuberたちです。
YouTubeで生計を立てるのは簡単ではありませんが、同時に不可能なことでもありません。
少しでも多くのファンを獲得できるように、動画コンテンツのクオリティを上げて、ターゲットユーザーへ上手くアプローチし続けることが重要です。
YouTuberは試行錯誤の連続です。いきなり大きな目標を立てるのではなく、まずは収益化の達成、次は月間1万円の広告収入を目指すというふうに、少しずつ前進していきましょう。
チャンネルが成長するにしたがって、広告収入も確実に増えていくはずです。
下記の参考記事では、インスタグラマーがインフルエンサーを目指して、Instagramを運用する際のKPIについて説明していますが、Youtuberを目指す方にも共通するので、ぜひご一読ください。
YouTuberの広告収入についてまとめ
YouTuberとして広告収入を得るためには、YouTubeパートナープログラムへ参加する必要があります。
パートナープログラムの参加条件は、直近1年間で4,000時間以上の総再生時間と、1,000人以上のチャンネル登録者を獲得することです。
収益化の条件を達成するコツは、ユーザーを満足させられる高品質なコンテンツを数多く制作し、固定ファンを獲得することです。
チャンネルのテーマやターゲットユーザーを明確化したうえで、SEO対策も行ってチャンネルの集客力を高めていきましょう。
熱心な固定ファンを獲得できれば、今後も継続的に広告収入を増やすことが可能になります。
パートナープログラムに参加できれば、インストリーム広告やバンパー広告、オーバーレイ広告から収益を獲得できます。
広告収入額は基本的に再生回数に依存し、1再生あたり0.05円~0.3円の収益となります。
収益化の初期段階では単価のことは気にせず、とにかくファンの満足度を高められるような、クオリティが高い動画制作に注力することが重要です。
しかし、ターゲットユーザーに刺さる動画を作れるような魅力的な「ネタ」がない、と悩んでいる方も少なくありません。
「ANDBUZZ」では、動画再生回数やチャンネル登録者数が少ないYouTuberでも、企業案件を受けられる環境を整えています。
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