「エンゲージメント率ってどう計算するの？」 「エンゲージメント率10%って低い？」 インスタグラムを運用していて、そう感じた人もいるかもしれません。 そこで今回は ・エンゲージメント率の計算方法 ・エンゲージメント率の目安 ・エンゲージメント率が低い原因と高める方法 をご紹介します。 2022年版のインスタの変更点もご紹介しますので、これからの運用に、ぜひ参考にしてみてください。

エンゲージメント率とは

エンゲージメント率とは、「その投稿に対して、ユーザーがどのくらい反応したか」を表す指標のことです。

巷では、「目安は5%弱」とも言われていますが、実は、目安は、業界やフォロワー数など、様々な要素で変化します。一概には言えないものの、基本的に、インスタグラムのエンゲージメント率が高いと、質が高いアカウントと判断されやすくなります。その結果、フィードや発見タブに載る可能性も高まります。発見タブに掲載される方法につきましては、「インスタのリーチを増やす！発見タブに掲載されフォロワー以外に表示させる方法」を解説で説明していますので、ぜひご一読ください。

また、エンゲージメント率はインスタ運用の指標として効果測定にも活用されていますので、「エンゲージメント率の上昇」だけを目標に設定しがちですが、インスタを運用する目的は何か、目標(KGI)が何であるかを念頭に置いておくことが大切です。詳しくは、「Instagram運用におけるKPI・KGIの重要性や設定方法をわかりやすく解説！」をご参考ください。

エンゲージメント率の計算法

エンゲージメント率は、「どれくらい反応されているか」を計る指標なので、 エンゲージメント率＝反応数÷表示数 になります。

「反応数」は、いいね、コメント数、保存数などが挙げられます。それに対して、「表示数」はリーチやインプレッション数、フォロワー数になります。ご自身のアカウントなのか、他の人のインスタアカウントなのかによって、取れる数字が変わってきますので、これから、それぞれのケースについて、計算方法を説明します。いずれにせよ、エンゲージメント率の計算式の基本は： 分子：反応を計る様々な指標 分母：表示された回数 であることを覚えましょう。

自分のエンゲージメント率を計算する場合

自分のアカウントであれば、分母はフォロワー数ではなく、必ずリーチ数かインプレッション数に設定しましょう。というのも、 インスタのアルゴリズムは、フォロワー以外の人にも投稿が表示される ような仕組みになっているからです。発見タブに乗る方法やフォロワー以外の人に投稿を表示させる方法につきましては、下記の記事をご参考下さい。

このような仕組みがあるため、自分のエンゲージメント率を計算する際に、分母をフォロワー数にしてしまうと、正確的なエンゲージメント率を把握できない恐れがあります。その結果、運用の方向性もブレてしまいます。

Instagramを運用する際のKPIにつきましては、下記の記事をご参考ください。

なお、インプレッションやリーチの数値は、インスタグラムのインサイト機能で確認できます。インスタのインサイトの使い方などにつきましては、下記の記事、「インスタのインサイト機能とは？利用方法からデータの活用まで一挙解説！」で詳しく説明しているので、ぜひご参考ください。

なので、自分のエンゲージメント率を計算する場合は、下記のような計算式が推奨されます。

• いいね数÷リーチ数
• コメント数÷リーチ数
• 保存数÷リーチ数

なお、リーチ数をインプレッション数に置き換えることもできます。

他の人のエンゲージメント率を計算する場合

一方で、他の人のリーチ数とインプレッション等は確認できませんので、この場合、分母をフォロワー数にします。他の人のエンゲージメント率を計算する場合は、下記のような計算式が推奨されます。

• いいね数÷フォロワー数
• コメント数÷フォロワー数
• 保存数÷フォロワー数

特に、インフルエンサーマーケティングにおいて、インスタグラマーへ依頼する際に、エンゲージメント率を参考にすることが多いです。

インフルエンサーマーケティングのKPIにつきましては、下記の関連記事をご参考ください。

また、インフルエンサーマーケティングを実施する際は、エンゲージメント率以外にも、重要な選び方があるので、詳しくは、「インフルエンサーの選び方」について、ご参考ください。

こちらの記事は、インフルエンサーへPRを依頼する企業様が参考する指標について説明していますが、裏を返せば、「このようなアカウントが選ばれやすい」ということなので、インフルエンサーとして活動しているインスタグラマーの人もぜひご参考ください。

インスタのアカウントのエンゲージメント率の目安は？

一般的に、フォロワー数が多いほどエンゲージメント率は下がりますし、エンゲージメント率以外にも重視すべきKPIがたくさんあります。 インフルエンサーとして活動しているインスタグラマーであれば、エンゲージメント率を重視しつつも、下記の記事、「Instagramを運用する際のKPI」に沿って、エンゲージメント率以外のKPIを設定しましょう。

インフルエンサーマーケティングを実施する企業様の場合は、インフルエンサーマーケティングのKPIについての記事と、「インフルエンサーの選び方」についての記事をご参考ください。

この2つの記事を簡単に要約すると、 PRを Aさん：フォロワー10万人、エンゲージメント率3% Bさん：フォロワー50万人、エンゲージメント率1% とで検討する際は、 「Aさんの方のエンゲージメント率が高いから有効だろう」 と考えず、 ・リーチ数の期待値 ・ブランドイメージとの合致度 ・フォロワーの属性 ・依頼を予定している有名人の投稿スタイル ・依頼にかかるコスト(フォロワー数に応じて費用は高くなることが多いです) など、他の要素も含めた考察をおすすめします。

有名人(芸能人)のエンゲージメント率の目安と平均

フォロワー数が10万人以上の有名人(芸能人)の場合、エンゲージメント率の目安は3~5%です。既に説明した通り、フォロワー数が多いほどエンゲージメント率は下がりますので、フォロワー数が10万人以上の有名人（芸能人）の場合、エンゲージメント率の平均は3~5%だと言われています。

インフルエンサーのエンゲージメント率の目安と平均

企業PR案件を請けるインフルエンサーのエンゲージメント率目安は以下の通りです。なお、これらの数値は、AndBuzzで集計している平均であることをご理解ください。

• 500人：18％～24％
• 1,000人：15％～22％
• 3,000人：12％～20％
• 5,000人：10％～15％
• 1万人：8％～10％
• 10万人以上：3~6％

繰り返しになりますが、フォロワー数が増えるほど、エンゲージメント率は下がる傾向があります。その裏を返せば、ご自身のエンゲージメント率が上記の平均よりも上回っていれば、より多くの企業PR案件を受けられるので、ぜひ、平均を上回るように、運用を行いましょう。

なお、エンゲージメント率を上げる方法につきましては、下記の記事「インスタのいいね率を上げる5つの方法」と「インスタのリーチを増やす！発見タブに掲載されフォロワー以外に表示させる方法を解説」をご参考ください。

一般人のエンゲージメント率の目安と平均

一般アカウントの場合、エンゲージメント率にはバラつきがあります。エンゲージメント率平均は約5%という調査もありますが、

フォロワーの属性

アカウント内容

運用頻度

などによって異なりますので、一概には言えません。

たとえば、フォロワーが知り合いだけの場合ですと、エンゲージメント率は平均よりも高くなる傾向にありますし、また、フォロワー数が100人以下の場合、エンゲージメント率50%以上ということも多いでしょう。

一方で、日常生活だけを投稿しているアカウントですと、エンゲージメント率は低くなるでしょう。インスタの利用者は、「インスタ映え」の写真を求めているので、全く「映えない」写真だと、共感を呼ぶことが難しく、エンゲージメント率も低下してしまいます。一般人でも、インスタ映えする写真を投稿できるように、「インスタをおしゃれに加工する方法！簡単におしゃれを演出するコツも紹介！」を執筆していますので、ぜひご参考ください。

エンゲージメント率が低い原因4選

エンゲージメント率が低い原因は、主に、

• フォロワー数が多すぎる
• 利用制限されている
• 共感される投稿がされていない
• 不定期な投稿頻度

この4つの原因が考えられます。一つずつ説明していきます。

フォロワー数が多い

既に説明した通り、フォロワー数が増えるにつれ、エンゲージメント率は、通常、下がっていきますので、フォロワー数が多いと、エンゲージメント率やいいね率が低くなることがあります。

フォロワー10万人以上のアカウントになると、エンゲージメント率が1万人以下の時よりも半分以下になったケースもあります。 「最近エンゲージメント率が下がった気がする」 という場合は、フォロワー数の増加にも注目してみてください。 フォロワー数が増えると、エンゲージメント率が下がるのは普通なので、特に気にする必要はありませんが、気になる人は、一度フォロワーを整理すると良いかもしれません。特に、下記の記事でも説明している通り、「発見タブに掲載されるためには、エンゲージメント率を高める必要がある」ので、本格的にインスタグラムを運用している人は、「フォロワーの整理」も一度ご検討ください。

シャドーバン（利用制限）されている

インスタグラムの規約に違反する行為をしていると、知らない間に利用制限(シャドーバン)されている可能性もあります。 ・短期間でいいね数が大幅に減った ・タグが反映されなくなった 上記の現象が見られる場合は、シャドーバンの可能性が高いです。

確実な復旧法はまだわかっていませんが、 ・2週間インスタグラムをログアウト状態にする ・運営に問い合わせる ・ハッシュタグの数を減らす などを行うことで、以前の状態に戻ることも。 シャドーバンされないためにも、規約に沿ってアカウントを運用していきましょう。

共感される投稿がされていない

ユーザーは、その投稿に興味を持てなければ ・いいね ・フォロー ・保存 をしないことが多いです。 そのため、見込み客となるユーザーが ・共感できる ・有益と感じる 情報を発信することを心がけてみてはいかがでしょうか。

エンゲージメント率が目安より大幅に低い場合は、 ・ユーザーが興味を持っている話題 ・これまでにエンゲージメント率が高かった投稿 ・競合となるアカウント を調べ、投稿に活用してみることをおすすめします。

不定期な投稿頻度

インスタグラムのエンゲージメント率に影響を与える要因のひとつとして、投稿頻度が不定期であることが挙げられます。

フォロワーは一定のリズムで新しいコンテンツを期待しています。

もし投稿が不定期であったり、長期間投稿がない場合、フォロワーの関心を保つのが難しくなり、エンゲージメント率が低下する可能性があります。

エンゲージメント率を高めるには

エンゲージメント率を高めるには、主に ・3日に1回は投稿する ・流入が見込めるハッシュタグをつける ・ユーザーと交流を深める ・ユーザーに有益な情報を配信する ・リールを活用する の5つの方法があります。 こちらでは、簡単に触れるとして、詳しくは「インスタのいいね率を上げる5つの方法」をご参考しながら、

一般人でもフォロワーを増やせる方法についての記事や、

インスタのアルゴリズムからフォロワーを増やす方法を説明している記事をご参考ください。

3日に1回は投稿する

フィードや発見タブ(虫眼鏡マークのタブ)を見ていても 「2日前の投稿が表示されている」 と感じた方も多いのではないでしょうか。 インスタグラムのフィードは、時系列表示になっていません。 では、何を基準にフィードに表示されるかというと、 「インスタグラムをしっかり利用しているか」 が大切だと言われています。 ・投稿数が月1回程度 ・ユーザーとのやりとりが少ない ・規約違反を繰り返している これらのアカウントは「しっかり利用している」とは判断されにくいでしょう。 そのため、定期的な投稿(3日に1回〜)を推奨します。

ユーザーとの交流を深める

ユーザーとのやりとりが多いと、インスタグラムのアルゴリズムは「良質なユーザーである」と判断する確率が高まると言われています。 そのため、フォロワーやいいねしてくれたユーザーと定期的に交流することで、フィードや発見タブ、人気投稿欄に掲載されやすくなるでしょう。 ストーリーズの ・アンケート機能 ・クイズ機能 を使うのもおすすめです。 「次の投稿はどのようなものがいい？」 「アカウントの中の人に何か質問はありますか？」 と尋ねることで、アカウント運用の参考にもなるでしょう。

ユーザーに有益な情報を配信する

投稿回数は、単に増やせばいいわけではありません。 見た人のためになる投稿が必要です。 ユーザーに有益な投稿であれば、 ・いいね ・保存 ・コメント ・フォロー などの数が高まるでしょう。

そうした投稿は、インスタグラムに「質が高い」と判断され、フィードやタグの人気投稿欄に掲載されやすくなります。 その結果、より多くの人に見てもらうことができ、 保存数が高まる ↓ フィードに掲載されやすくなる といった良い循環が生まれるはずです。

流入が見込めるハッシュタグをつける

投稿にはハッシュタグをつけましょう。 現在のインスタグラムでは、1回の投稿につき最大30個ハッシュタグをつけられます。 30個つけるのが理想ですが、タグ選びには注意が必要です。 投稿数がすでに100万件以上あるハッシュタグをつけたとしても、新たな投稿に埋もれてしまい、流入が見込めません。 そこでおすすめしたいのは、投稿数が5~30万件のハッシュタグです。 「人気投稿」の欄にも掲載されやすくなるため、ハッシュタグからあなたの投稿を見つけてもらう確率が高まるでしょう。 ハッシュタグは、無料ツールでも探すことができます。

また、 ・似た投稿をしているアカウント ・ターゲットに近いユーザー が投稿にどのようなタグをつけているか調べるのもおすすめです。 効果のあるタグをつけ、エンゲージメント率を高めましょう。 インスタでのハッシュタグの付け方を下記の記事で説明していますので、ご参考されると良いでしょう。

リールを活用する

インスタ施策で近年注目されているのが、「リール」の活用です。リールは、30秒以下の動画を共有できる機能を完備しており、下記のような特徴を供えています。

• リール専用のタブがある
• 発見タブに掲載されやすい

そのため、より多くのユーザーに情報を見てもらう可能性が高まります。

動画の編集は、インスタグラムのアプリ内でできます。

• テキストを入れる
• 動画にエフェクトをかける
• BGMをつける

などができるため、動画編集のソフト等を用意する必要はありません。まずはお試しで投稿してみてはいかがでしょうか。

2022年はエンゲージメント率が下がる可能性

2022年、インスタグラムのエンゲージメント率は下がる可能性があります。その背景には、

1. インスタグラムの利用制限機能(未成年向け)
2. フィードの時系列表示の復活

が挙げられます。

①インスタグラムの利用制限機能(未成年向け)

2022年3月から、インスタグラムでは保護者が子供の ・インスタ利用時間を確認する ・利用時間を制限する 機能をつけると発表しました。 10代向けのアカウントを運用している場合は、これによりエンゲージメント率の低下を受けるかもしれません。 また、最近では10代のインスタ離れも指摘されているため、2022年には新たなSNS施策を考えることが必要となりそうです。

②フィードの時系列表示の復活

インスタグラムでは、今後フィードが時系列順になる可能性も示唆されています。 その時間帯に投稿したものが優先的にフィードに表示されるため、より多くのユーザー(見込み客)がアプリを使っている時間を把握し、投稿する必要性が高くなるでしょう。 現在インスタグラムでフォロワーの活動時間を確認できますが、大まかな内容となっております。 詳細に分析する為にも、この機会に専門ツールの導入も検討してみるのも良いかもしれません。

インスタのエンゲージメント率の目安、計算方法と平均のまとめ

今回はインスタグラムのエンゲージメント率についてご紹介しました。 エンゲージメント率＝反応数÷表示数 の計算で数値を出すことができます。

エンゲージメント率の目安は、3％～5％のことが多いですが、フォロワー数が増えるとエンゲージメント率が下がるし、有名人なのか、インフルエンサーとして活動しているインスタグラマーなのか、一般人なのかによってエンゲージメント率も異なります。

エンゲージメント率が低い場合は、

• 3日に1回は投稿する
• 流入が見込めるハッシュタグをつける
• ユーザーと交流を深める
• ユーザーに有益な情報を配信する
• リールを活用する

などの施策が有効です。

インスタ運用の目標を達成するためにも、ぜひ今回の内容を参考にしてみてくださいね。

インスタのエンゲージメント率に関する参考記事

これより、インスタのエンゲージメント率に関する参考記事を5本ご紹介します。

インスタののフォロワーを増やす方法とアルゴリズム

インスタグラムのエンゲージメント率を高めるためには、まずフォロワー数の増加が欠かせません。フォロワー数が多いほど、より多くの人々とインタラクションを持つことが可能になります。そこで、Instagram(インスタグラム)のアルゴリズムを活用したフォロワー数を増やす16の方法・コツや【永久保存版】一般人がインスタでフォロワーを増やす13の方法！今からできる具体策の記事を参考にしてみてください。

インスタを使って稼ぐ方法

また、エンゲージメント率を向上させるだけでなく、インスタグラムをビジネス活用することも考慮すると、アカウントのマネタイズ化も重要になります。具体的な収益化の手法については、一般人でもインスタで収益化するやり方！インスタアカウントで収入を稼ぐ（マネタイズ）3つの方法と成功させるためのコツをご覧ください。

インスタでアンバサダーとして収入を得る

さらに、ブランドとの連携を強化することもエンゲージメント向上の一環です。そのためには、アンバサダーとして活躍することが有効です。アンバサダーになるには？インスタで効率よく公式アンバサダーになる条件や方法を大公開の記事では、具体的なアンバサダーになる方法を詳しく説明しています。

Twitterで収益する方法

そして、インスタグラムだけでなく、他のSNSプラットフォームも上手に活用することで、全体的なエンゲージメントをさらに高めることが可能です。例えば、Twitterでもインフルエンサー活動を行うことで、さらなる収益化の道が開けます。Twitterの収益化のやり方を初心者向けに徹底解説！どのくらい稼げるの？サブスクリプションも説明という記事を参考に、多角的なSNS戦略を立ててみてください。

インスタのエンゲージメント率に関するQA