インフルエンサーとは? 基本的な知識を深めよう!
- インフルエンサーとは?
- 英語の「influencer」とは
- 現代におけるインフルエンサー
- インフルエンザと似てるのは偶然?
- インフルエンサーの歴史
- マリー・アントワネットはインフルエンサーのさきがけ?
- 現代インフルエンサーの自然発生
- マーケティングの手段となったインフルエンサー
- 今なぜインフルエンサーなのか
- 自己実現の新しいカタチ
- 市場はインフルエンサーを求めている
- インフルエンサーの種類
- フォロワー千人から!ナノインフルエンサー
- 万に届いたあたりから…マイクロインフルエンサー
- 10万人単位!ミドルインフルエンサー
- ミリオン単位のセレブ!メガインフルエンサー
- プラットフォームごとのインフルエンサーの特徴
- インフルエンサーの収入はいくらぐらい?
- インフルエンサーの収入源と活躍の舞台
- 階級別のインフルエンサー収入
インフルエンサーとは? 基本的な知識を深めよう!
近年、SNS上で大きな影響力を発揮するインフルエンサーという人々が注目を集めています。SNSを開けば多くのインフルエンサーが魅力的な発信をしていますが、そもそもインフルエンサーとはどのような存在なのでしょうか。今回は、インフルエンサーの定義や階層、気になる収入などについて解説します。
インフルエンサーとは?
世の中にすっかり浸透した「インフルエンサー」というワードですが、正確にはどんな意味があるのでしょうか。ここでは、インフルエンサーという言葉の定義や語源について解説します。
また、インフルエンサーと似ている「アンバサダー」については、下記の記事をご参考ください。
英語の「influencer」とは
インフルエンサーの語源は、英語で「影響」や「感化」といった意味があるinfluenceに接尾辞のerがついたinfluencerです。influencerとはinfluenceする人、つまり他者の行動に影響を及ぼす人物のことを指します。この言葉は、1662年ごろから使われ始めたとされています。
現代におけるインフルエンサー
インフルエンサーという言葉は、近年ではとりわけSNS上で多くのフォロワーを持ち、消費者の行動に大きな影響力を持つ人物を指す言葉として用いられています。「企業から報酬を受け取り、商品やサービスの宣伝を行う人物」という認識も浸透しており、メジャーな英英辞典でも「ソーシャルメディアへのPR投稿者」という新義が掲載されるようになりました。それほどまでに、インフルエンサーの存在が一般化しつつあるということでしょう。
インフルエンザと似てるのは偶然?
インフルエンサーと聞いて、響きが似ている「インフルエンザ(influenza)」を連想する方も多いのではないでしょうか。インフルエンザは、いわずと知れた呼吸器系の感染症です。古代ギリシャの時代より、冬が来ると流行する重い風邪の一種として知られてはいたものの、特定の名称はありませんでした。
時は変わり中世のイタリアでは、この病が周期的に流行することから、占星術士によって冬の天体や寒気の動きが影響しているのではないかと考えられるようになります。このような経緯からイタリア語で「影響」つまりinfluenceと同義の「influenza(インフルエンツァ)」が感染症を表す言葉として次第に定着していきました。天体の影響に由来しているというのは意外かもしれませんが、インフルエンサーとインフルエンザは、同じ語源から生まれた言葉だったのです。
インフルエンサーの歴史
インフルエンサーという存在は、近年になって突如誕生したかのように思われます。しかし、実は古くから同じような役割を担う人物は存在していました。インフルエンサーの歴史を見ていきましょう。
マリー・アントワネットはインフルエンサーのさきがけ?
歴史をたどると、インフルエンサーの源流は18世紀のフランスにすでに現れているのです。フランス国王・ルイ16世の王妃であるマリー・アントワネットは、現代のインフルエンサーのさきがけ的な存在といえます。
当時のフランスは、国をあげてファッション産業の振興に注力していました。その勢いたるや、10日ごとにファッション雑誌が印刷され、貴族だけでなく庶民までもが流行を追いかけるほどだったそうです。そんな一大ムーブメントの中心にいたのが、マリー・アントワネットでした。
ファッションプレートと呼ばれるトレンドを示すイラストにはマリー・アントワネットの姿が用いられ、国民はみんな彼女のスタイルを追いかけました。最終的にはフランス革命の影響で贅沢なファッションは衰退していきますが、彼女の「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない」という発言が今でいう炎上を引き起こしたところも、インフルエンサーを彷彿とさせます。
ほかにも、18世紀のイギリスで陶磁器ブランド「ウェッジウッド」を王室御用達にしてブランドの拡大に影響を与えたシャーロット王妃、20世紀初頭のフランスでレディースファッションに新風を巻き起こしたココ・シャネルなどが、インフルエンサーの先駆者として挙げられます。今や企業とインフルエンサーのコラボレーションは当たり前の戦略として浸透していますが、実は200年近く前からこの手法が存在していたのです。
現代インフルエンサーの自然発生
SNSを中心に活躍する現代のインフルエンサーは、どのようにして誕生したのでしょうか。近年社会において流行はマスメディアによって作られる時代が長く続き、中心にはいつもアイコン的な存在が据えられていました。それは架空のCMキャラクターであったり、TVや映画のスター、リアリティーショーの出演者であったりしました。いずれにせよ、一般人からは程遠い存在であったわけです。
しかし、インターネットの普及により状況は一変しました。誰もがインターネットの世界で自分のメディアを持てるようになったことで、特に影響力の強い一般人が現れ始めたのです。これが、現代におけるインフルエンサーの始まりです。インフルエンサーたちは、InstagramやTwitter、YouTubeなどのプラットフォームを使いこなして自らのライフスタイルを積極的に発信し、人々からの憧れや共感を得ていきました。
マーケティングの手段となったインフルエンサー
マーケティングの手段の一つとしても、インフルエンサーの活用がここ数年でずいぶん一般的になりました。プラットフォーム上で多数のフォロワーとやり取りができるインフルエンサーの存在は、新時代のスターとして広告業界からも注目を集めています。企業はインフルエンサーに自社の製品を無償で提供し、その代わりにSNSで宣伝するよう依頼を始めたのが、インフルエンサーマーケティングの発端です。
こうして企業のPRを引き受けるインフルエンサーが急増し、一つのビジネスとして確立されました。かつては庶民とかけ離れた芸能人や著名人が占拠していたポジションを、一般人ともいえるインフルエンサーが取って代わるようになり、発信の方法次第で誰もが大きな影響力を持てる時代が訪れたわけです。
今なぜインフルエンサーなのか
インフルエンサーは、なぜここまで注目を集めているのでしょうか。その理由に迫ります。自己実現の新しいカタチ
今や商売の中心はデジタルの世界にあるといっても過言ではありません。誰もがインターネットでショッピングやサービスを利用する時代が訪れました。さらに、さまざまなプラットフォームの発達によって誰もが気軽に情報を発信できる今、インフルエンサーになることは新しい自己実現の形として注目を集めています。
とりわけ自分の好きなことを好きな方法で表現し、それが実益にもつながるという点が若い世代の心をつかんでいるのです。好きなことで有名になれて、一攫千金も狙える夢のある存在として、若者が目指す新しい職業になりました。
市場はインフルエンサーを求めている
インフルエンサーの影響力がどんどん高まっている現在ですが、まだ職業として捉えられない方も多いでしょう。しかし、インフルエンサーはビジネスとして非常に有望です。企業がインフルエンサーに依頼し、自社の製品をSNSなどでPRしてもらうインフルエンサーマーケティングの手法は、フォロワーにとっては信頼のおける人物からの口コミのような感覚で捉えられます。いわゆる広告っぽさがなく、「〇〇さんが薦めているなら良さそうだな」と興味を持ってもらいやすいメリットがあり、高い宣伝効果が期待できます。
例えば、ファッション、グルメ、メイク、旅行などさまざまなジャンルのインフルエンサーが存在しますが、彼ら、彼女らのフォロワーは、趣味・嗜好が同じ、年齢や職業が近いといった傾向が見られます。つまり、インフルエンサーを活用する企業側からすれば、自社の情報を届けたい層にピンポイントでアピール可能なのです。現在は、新聞や雑誌といったマスメディアは斜陽産業化しつつあり、その代わりにソーシャルメディアが存在感を強めています。そんなWeb時代の広告手段として、インフルエンサーへの期待する企業は少なくありません。
インフルエンサーの種類
インフルエンサーと一口に行っても、フォロワー数によって4種類に分けられることをご存知でしょうか。ここでは、それぞれの階層について解説します。
フォロワー千人から!ナノインフルエンサー
ナノインフルエンサーは、フォロワー数1,000人〜1万人程度が目安です。4つの階層の中では一番フォロワー数が少ないものの、そのぶん密な関係性を築いているのが特徴です。
ジャンルに特化した発信を行っているケースが多く、趣味・嗜好を共有するフォロワーに支持されています。そのため、特定のジャンルやターゲットに刺さるPRが可能です。インフルエンサーを目指すなら、まずはここからのスタートになるでしょう。
万に届いたあたりから…マイクロインフルエンサー
マイクロインフルエンサーの目安は、フォロワー数1万人〜10万人程度です。芸能人や著名人も含まれますが、特定ジャンルの発信に長けた一般人も多く存在しているのがこの層の特徴です。
ナノインフルエンサーと同様に、趣味・嗜好を共有するフォロワーへの影響力が高く、ピンポイントに刺さるPRができる点がメリットです。次の段階のミドルインフルエンサーと比べるとリーチ範囲は狭いものの、高い信頼を得ている人々といえるでしょう。
10万人単位!ミドルインフルエンサー
ミドルインフルエンサーは、10万〜100万人からフォローされています。やはり特定ジャンルに特化している人物が目立ちますが、より広い層へとPRをリーチさせることが可能です。
中にはTVや雑誌などSNS以外のメディアでも取り上げられたり、自著を出版していたりするインフルエンサーも存在し、有名人といえる領域にいます。
ミリオン単位のセレブ!メガインフルエンサー
メガインフルエンサーは、フォロワー数が100万人以上の有名インフルエンサーです。TVや雑誌で活躍する芸能人や著名人が多く、とにかく多くの人数にアピールできます。しかし、フォロワーが多いぶん、相互の関係性は薄く「有名だから」という理由でフォローされているケースも見られます。
プラットフォームごとのインフルエンサーの特徴
インフルエンサーの主戦場となるSNSですが、実はプラットフォームごとにインフルエンサーの特性や発信内容が異なります。
例えば、Twitterは文字投稿がメインのプラットフォームなので、言葉での表現を得意とするインフルエンサーが活動しています。また、文字だけでなく画像や動画投稿の機能もあるため、写真やイラスト、漫画など思い思いの表現が可能です。「リツイート」と呼ばれる拡散機能があるため、投稿がシェアされやすいのもTwitterの特色ですが、そのぶん炎上へのリスクヘッジをしなければなりません。
Instagramを利用するインフルエンサーは、写真や動画などのビジュアル表現に長けています。自身の容姿やファッション、ライフスタイルなどの発信をするユーザーが多く、「インスタグラマー」という呼び方をされる場合もあります。最近では文字投稿と呼ばれる、画像内で写真やイラストと文字を組み合わせた発信の方法も人気です。投稿から24時間で消える短尺動画「ストーリーズ」や15〜30秒の動画「リール」など新たな機能が次々と追加されるので、上手く使いこなす適応力も求められます。
動画投稿サイトの巨大プラットフォーム・YouTubeで活動するインフルエンサーは、「ユーチューバー」と呼ばれています。有名どころになると、タレント並みの知名度を誇るユーチューバーも存在しています。商品のレビューやメイク動画、ゲーム実況などジャンルは多岐にわたりますが、視聴者の興味を引くためには、企画や撮影だけでなく編集のテクニックも求められます。
そして、10代や20代の若年層人気のあるTikTokも、動画を投稿するプラットフォームです。動画の時間が数秒〜3分までと短く、プリインストールされている機能で編集ができるため、制作が比較的簡単なところが人気です。TikTokで活動するインフルエンサーには、「ティックトッカー」という通称があります。
インフルエンサーを目指す場合、自分の得意分野や投稿の特性にマッチしたプラットフォームを選ぶことが大切です。
インフルエンサーの収入はいくらぐらい?
ここまで読んで気になるのは、インフルエンサーの収入ではないでしょうか。そこで、インフルエンサーの収入源や収入の目安について解説します。
インフルエンサーの収入源と活躍の舞台
インフルエンサーの主な収入源は、自分のSNSアカウントへのPR投稿、ブログやYouTubeを活用した成功報酬型の広告収入です。PR投稿は、アカウントの知名度や案件の種類によって報酬額は異なりますが、1フォロワーにつき1円程度が相場だといわれています。つまり、フォロワー3万人の場合、一度のPR投稿でおよそ3万円の収入が見込める計算です。
また、インフルエンサーとしての知名度を生かして別分野で収入を得るケースもあります。一般メディアや企業のオウンドメディアへの寄稿、自身のブランドの立ち上げ、企業とコラボレーションした商品プロデュースなど、影響力が大きくなるほど仕事の幅は広がります。
階級別のインフルエンサー収入
例えば、InstagramやTwitterでのPR投稿を月に3回行うと想定した場合で収入を計算してみましょう。フォロワー数5,000人のナノインフルエンサーの場合は月収がおよそ1万5,000円、年収は単純計算で1万5,000×12=18万円となります。会社員の副収入としては嬉しい額ではないでしょうか。もちろん、PR案件を多数受ければ、その分収入も上がります。
フォロワー数が5万人のマイクロインフルエンサーの場合は月収15万円、年収は180万円です。本業がある場合、かなりの年収アップになります。そして、フォロワー数が50万人のミドルインフルエンサーの場合は、月収が150万円、年収にすると1,800万円と、もはやインフルエンサーとしての活動だけで生活していけるほどの収入を得られます。
フォロワー100万人の芸能人レベルのメガインフルエンサーともなれば、月収300万円、年収3,600万円も夢ではありません。そこに知名度を生かしたほかのビジネスの収入も加算されます。
「ちょっとした副収入が欲しい」「一攫千金を狙いたい」など、人によってインフルエンサーに憧れる理由はさまざまです。いずれにしても、目標収入を得るためには必要なフォロワー数を把握し、地道にフォロワーを獲得していく工夫が求められるでしょう。
インフルエンサーになるために、役に立つ記事を下記で提示していますので、併せて参考されると良いでしょう。
インフルエンサーとは、SNSでの情報発信によって世間に大きな影響を与える人物を指すとともに、近年ではインターネット上のプラットフォームを生かした新しい職業としても認識されています。フォロワー数が増えれば、その影響力を駆使してPR案件などで収入を得ることも夢ではありません。インスタグラマーになる方法としては、地道にフォロワーを増やして企業から声がかかるのを待つだけでなく、マッチングサービスを利用するのも一つの手です。「AndBuzz」は、インフルエンサーと企業の出会いをサポートするマッチングサイトです。無料で登録可能なうえ、フォロワー数の制限がないので、今すぐにでもインフルエンサーとしての活動がスタートできます。気になる方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。